水中文化遺産研究:本栖湖における調査2024

本栖湖(富士五湖)の湖底からは、縄文から古墳時代にかけての遺物が発見されており、30年ほど前には自治体による調査が実施されています。貞観噴火(864年)の際に流れ出た溶岩により周囲の地形が大きく変わり、その際に湖の水位が上昇して遺跡が水没した可能性が指摘されていますが、検証のための詳細な調査は行われていません。

研究所では、2023年度より本栖湖で予備調査を実施しています。潜水や水中ドローンによる目視調査のほか、株式会社ウインディーネットワークと共同研究でマルチビーム・ソナーによる3次元水中測深を実施しました。その成果を踏まえ、3月には自治体・関連研究者による会議において、調査体制や今後の方針を検討しました。

今年度は、潜水による湖底の堆積状況の調査、水中ドローンによる地形の目視確認を実施します。また、水中探査機器を使用した湖底環境の把握も目指します。

 

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