R4 基盤研究(S)「シルクロードの国際交易都市スイヤブの成立と変遷-農耕都市空間と遊牧民世界の共存-」

2022年度に、科研基盤研究(S)「シルクロードの国際交易都市スイヤブの成立と変遷-農耕都市空間と遊牧民世界の共存-」(JSPS科研費21H04984、代表:山内和也)の研究の一環として、以下の活動を行いました。

●キルギス共和国における現地調査
●考古学班オンライン研究会
●シルクロード学研究会

●キルギス共和国における現地調査

・4月22日〜5月27日
日本側参加者(科研代表者・分担者のみ記載):山内和也・櫛原功一・植月学・赤司千恵・平野修・望月秀和(以上、帝京大学)・岩井俊平(龍谷大学)
キルギス側参加者:バキット=アマンバエヴァ・アスカット=ジュマバエフ(以上、国立科学アカデミー)・モルドクモフ=アイベック(キルギス国立博物館)
調査内容:キルギス共和国アク・ベシム遺跡発掘調査。第一シャフリスタンのキリスト教寺院(AKB8区)と第二シャフリスタンの中心区画(AKB15区)の発掘ならびにイシク・クル周辺遺跡の表面調査

・8月5日~9月7日
日本側参加者(科研代表者・分担者のみ記載):山内和也・櫛原功一・植月学・藤澤明・赤司千恵・中山誠二・平野修・藤﨑竜一・吉田豊(以上、帝京大学)・井谷鋼造(京都大学)・高橋英海(東京大学)・高柳妙子(早稲田大学)・山藤正敏(奈良文化財研究所)・大谷育恵(京都大学)
アク・ベシム遺跡出土遺物整理(山内・櫛原・植月・藤澤・赤司・中山・平野)、遊牧民墓葬・住居跡調査(山藤・大谷)、ベデル峠踏査(山内)、現地シャーマン聞き取り調査(藤﨑・高柳)、文献史料調査(吉田・井谷・高橋)

●考古学班オンライン研究会

2022年2月25日(金)
岩井俊平(龍谷大学龍谷ミュージアム)
「中央アジアの都市遺跡で出土する特徴的な遺構」

2022年3月25日(金)
山藤正敏氏(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所)
「遊牧民の考古学(1):どのような痕跡が残るのか」

2022年4月11日(月)
大谷育恵(京都大学)
「ユーラシア東部の古代〜初期中世」

2022年6月23日(木)
櫛原功一(帝京大学文化財研究所)
「アク・ベシム遺跡(AKB-8)の調査(2022)」

平野修(帝京大学文化財研究所)
「2022年アク・ベシム遺跡第2シャフリスタン 砕葉鎮城(AKB-15)の調査」

岩井俊平(龍谷大学龍谷ミュージアム)
「アク・ベシム第2仏教寺院址隣接地(AKB-18)の調査」

2022年7月14日(木)
岩井俊平(龍谷大学龍谷ミュージアム)「AKB-8(第2仏教寺院)の調査(2022)」
槇村浩一(帝京大学)「2022夏の調査に向けて」
その他(各自数分程度)
・夏の調査日程と予定(齊藤)
・各班の予定 総括班(山内)、考古学班(櫛原)、考古班遊牧民(山藤)、美術史建築班(岩井)、生物考古学班(植月)、文化財科学班(藤澤)、考古生体有機科学班(押鐘)、文献史学宗教学班(吉田)、地理学民俗学班(佐藤)

2022年9月29日(木)
藤崎竜一(帝京大学)「キルギスの医療とシャーマニズム」
山内和也(帝京大学文化財研究所)「天山山脈越えのルート-玄奘と賈耽の道-」

2022年10月27日(木)
山藤正敏(奈良文化財研究所)「アク・ベシム南方に古代遊牧活動を探る―ケゲティ渓谷の考古学調査(2022年8月)―」
櫛原功一(帝京大学文化財研究所)「ケン・ブルン遺跡の瓦」

2022年12月8日(木)
齊藤茂雄(帝京大学文化財研究所)「モンゴル高原におけるトルコ系遊牧文化とその遺跡」

●シルクロード学研究会

シルクロード学研究会 2022年夏
2022年7月30日(土)・7月31日(日)(オンライン開催)
7月30日(土) 13:30-17:10
13:30-13:40 開会挨拶
I. 2022年春季発掘調査の報告
13:40-14:00 「2022年春季の発掘調査の概要」山内和也(帝京大学文化財研究所)
14:00-15:00 「東方キリスト教会(AKB-8)の調査」櫛原功一(帝京大学文化財研究所)
15:00-15:10 休憩
15:10-16:10 「2022年第2シャフリスタン 砕葉鎮城(AKB-15)の調査」平野修(帝京大学文化財研究所)
16:10-17:10「第2仏教寺院(AKB-18)の調査」岩井俊平(龍谷大学龍谷ミュージアム)
7月31日(日) 9:00-13:00
II. チュー川東部地域の自然環境と人間の暮らし
9:00-9:40 「チュー川東部地域の自然環境と人間の暮らし」八木浩司(山形大学)
9:40-10:20 「リモートセンシングを用いたチュー川流域東部の地形解析」佐藤剛(帝京平成大)
10:20-10:30 休憩
10:30-11:10 「中央アジアにおける6-7世紀の気候変動」奈良間千之(新潟大学)
11:10-12:50 「水文学から見た水路の形成と土地利用」尾崎昂嗣(帝京平成大)
11:50-12:50 総合討論
12:50-13:00 閉会あいさつ

シルクロード学研究会 2023冬
2023年1月21日(土)・22日(日)
帝京大学文化財研究所大ホール/Zoomウェビナー(ハイブリッド)

テーマ:遊牧民と定住民の接点を探る
1日目(13:00〜17:30)
13:00~13:10 開会挨拶
13:10~13:50「スイヤブをめぐる遊牧民と定住民」山内 和也(帝京大学文化財研究所)
13:50~14:30「ソグド人と遊牧民の関係を示すソグド語資料について」吉田 豊(帝京大学文化財研究所)
14:30~15:10「モンゴル高原〜北中国におけるトルコ系遊牧民と定住民」齊藤 茂雄(帝京大学文化財研究所)
15:10~15:20 休憩
15:20~16:00「契丹(遼)における都市と定住民」古松 崇志(京都大学)
16:00~16:40「唐の「羈縻」支配と契丹」森部 豊(関西大学)
16:40~17:30 総合討論(司会:山内 和也・吉田 豊)
2日目(9:00〜12:00)
9:00~9:40「南レヴァントにおける都市の興亡と遊牧民:前4~3千年紀の異生業間ダイナミズム」山藤 正敏(奈良文化財研究所)
9:40~10:20「遊牧国家・匈奴と秦漢帝国のあいだ:近年の匈奴考古学の成果を中心に」大谷 育恵(京都大学)
10:20~11:00「カラコルム都市圏における遊牧と定住」白石 典之(新潟大学)
11:00~11:10 休憩
11:10~11:50 総合討論(司会:山内 和也・吉田 豊)
11:50~12:00 閉会挨拶

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