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2021年08月06日

本学職員の宮原美穂さんが東京2020オリンピック競技大会に出場し第5位の成績を収めました

2021年8月5日(木)、日本武道館(東京都千代田区)にて行われた東京2020オリンピック競技大会、空手女子組手55㎏級で本学職員の宮原美穂さんが予選グループB組に出場し、2勝2敗の成績を収めましたが残念ながら準決勝には進めず予選敗退となり、第5位の成績を収めました。

本大会では、5人ずつ2つの組に分かれて総当たり戦を行い、各組上位2選手が準決勝に進みます。準決勝以上はトーナメント戦となり、準決勝で敗れた選手2人は銅メダル確定となります。通常の国際大会では、50㎏級にエントリーしている宮原さんですが、オリンピックでは1階級上の55㎏級と統合されたため、初めて対戦する選手もいる中での戦いとなりました。
1戦目から積極的な動きを見せていた宮原さんは、相手に1点を先取されながらも、中段蹴り(2点)、中段突き(1点)、相手を倒してからの突き(3点)を決め、6点を取る勝利でスタートしました。得意の上段突き(1点)だけではない多彩な技は、3戦目でも数多く繰り出され、11点を相手から奪う攻撃的なスタイルで圧倒しました。勝利数では並びましたが、2戦目、4戦目での惜敗により、引き分けを含んでいた2選手にポイントであと一歩およばず、惜しい敗退となりました。

試合直後のインタビューでは「必死に戦って、自分の持っているものは出せました。香川師範に教わった空手で、また世界で勝負をしていきたいです」と涙をこらえながら紡いだ言葉が宮原さんの空手に取り組む姿勢を表していました。
今まで指導を続けてきた本学空手道部の香川師範は「4試合を通して、宮原さんの強さと弱さの両面が出ていました。勝敗の分かれ目になったポイントは、本人もわかっていると思います。相手と対峙したときに、心は目に表れます。まだまだ精神的に成長する必要があるということですね」と話しました。
幼い頃より常に見守ってきた母の宮原真理さんは「オリンピックに向けて、帝京大学でトレーニングや食事のサポートをしてもらったことに感謝しています。指導してくれた先生方や練習相手になってくれた学生の皆さんがいてくれたからこそ、ここまで来ることができました。メダルを獲得することは叶いませんでしたが、良い試合ばかりだったので、よく頑張った、お疲れさまと声をかけ褒めてあげたいと思います。この経験は本人の人生にとって宝物です。多くの方々の応援が力になりました」と感謝の言葉を口にしていました。

瞬時に対戦相手の懐に入り繰り出されるスピード感あふれる技を、このオリンピックという大舞台で多くの人に観てもらえたことは、小さな体で空手に取り組んでいるこどもたちに向けても大きな意義を持ちました。「辛い時期もあったけれど、だからこそ今があり、充実した練習を積み重ねることができました」と大会前に語っていた宮原さんを今後も応援していきます。

同日、男子組手67㎏級には本学卒業生である佐合尚人さんが出場し、予選グループA組1勝3敗となり、第7位の成績を収めました。再選考という険しい道のりを乗り越えてきた佐合さんのスピード感あふれる技や試合終了直前での逆転劇など、心が揺さぶられる試合が大変印象的でした。

皆さま、温かい応援をありがとうございました。

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