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2021年03月30日

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ゲノム創薬研究所、製品評価技術基盤機構と有望菌株の優先使用に関する契約を締結しました

2021年3月3日(水)、学校法人帝京大学は、株式会社ゲノム創薬研究所、独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)と希少放線菌の利用に関する優先使用契約を締結しました。

本契約は、希少放線菌の抗菌活性を示す培養液中の新規構造を有すると推定される抗生物質の作用機序を解析するものです。本抗生物質は、株式会社ゲノム創薬研究所がNITEとの共同研究によって見出したものであり、カイコ細菌感染モデルにおける治療効果を指標とした探索によって同定されました。今後は同研究所との共同研究により、帝京大学医真菌研究センター教授 関水和久のもと同センター准教授 浜本洋を中心にこの抗生物質の作用機序を明らかにし、多剤耐性菌に有効な新規抗生物質の開発および応用研究に貢献します。 多剤耐性菌は、日本でも黄色ブドウ球菌感染によるものだけで年間4,000人が亡くなっていると推計されています。対策がなされない場合、2050年には全世界で5,000万人が多剤耐性によって亡くなると予想されている深刻な問題です。一方、新規抗生物質の開発は停滞しており、大学やベンチャー企業を中心とした新しいアイデアに基づく新薬のシーズの開発が望まれています。本共同研究は、社会的に必要とされている感染症治療薬の開発に貢献することが期待されます。

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締結時の様子1 
締結時の様子2

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