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2020年12月14日

八王子キャンパスSDGs「目標1 貧困をなくそう」をテーマにワークショップを実施しました

2020年12月3日(木)、帝京大学教育学部初等教育学科教授 中山京子が担当する教育学演習で、持続可能な開発目標(SDGs)の「目標1 貧困をなくそう」をテーマにワークショップを実施しました。
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界をめざすために掲げられた国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っています。

ディスカッションやワークショップなどを通して国際理解を深めるとともに、国際理解教育について学ぶ本演習は、2018年からSDGsにアプローチし、演習に取り入れています。一方、初等中等教育においても未来を担う子どもたちのためにSDGsについて学習する機会が増えています。ワークショップに参加した教育学部の学生自身がSDGsについて理解を深めるとともに、SDGsを通して子どもたちが自ら課題を見付け、学び、考え、判断して行動するといった「生きる力」を育む学びについて学習する機会となりました。

ファシリテーターを務めた学生は、授業の模擬演習を兼ねて事前にテーマ選びと準備をし、当日のワークショップを進行しました。まず、富裕層・中間層・貧困層のグループに任意で別れ、それぞれのグループに合わせて用意された飲み物やお菓子を所得や社会的境遇として見立てることで、自身が感じたことを出し合いました。続いてファシリテーターが、世界の貧困問題の状況とSDGsの掲げる17の目標について解説をしたうえで、貧困問題がほかの目標とどのようなつながりがあるか意見を出し合いました。
次に日本国内に存在する所得格差、高齢者世帯やひとり親世帯に多く見受けられる相対的貧困問題について、ブレインストーミングやKJ法といった手法を取り入れながら各自で解決策を考えました。自分ごと化して何ができるかを考える中、社会構造など個人の力だけでは解決できない課題もあり、SDGsの目標達成にはあらゆる人・組織・国家が真剣に取り組まなければならないことを再認識しました。また、参加した学生からはこのワークショップで得た学びを教員になった時に、自身の授業に活かしていきたいといった意見も出ました。

本学では教育活動においてもSDGsについてさまざまな手法で取り組み、学生とともに活動の輪を広げていきます。

SDG1 貧困をなくそう
当日の様子02 の各目標とのつながりを考える
当日の様子03 貧困問題について理解を深める座学
当日の様子04 ふせんにアイディアを書き出し整理する
当日の様子05 貧困問題について考えを述べる
当日の様子06 貧困問題について考えを述べる

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