古代多摩に生きたエミシの謎を追え

古代多摩に生きたエミシの謎を追え

【期間】2019年10月15日(火)~2020年2月29日(土)

 

1996年から1997年にかけて、帝京大学八王子キャンパスの地下に眠っていた遺跡の発掘調査が行われました。その調査によって現在から約1200年前にあたる平安時代の竪穴式の建物跡が発見され、そこから赤く彩られた土器が出土しました。その土器は作られた時代や使い方、なぜ赤く彩られているのかなど、謎だらけのものでした。そして、その謎を解明するべく研究がスタートします。地道な研究の結果、土器は古代の東北に住んでいた「エミシ(蝦夷)」と呼ばれていた人びとが使用していたものと同じ技法で作られたものだったことが分かりました。さらに、土器が出土した建物跡はエミシが住んでいた東北地方で多く発見されているものと同じ特徴を持っていたのです。
なぜ、帝京大学八王子キャンパスの地下からエミシの痕跡が発見されたのでしょうか。そこには歴史の影に隠されたエミシの人びとのドラマがありました。本展覧会では、キャンパス内の発掘調査で出土した土器や鉄器などを通して、古代の多摩地域とエミシとのつながりに関する最新の研究をご紹介します。

展示内容

■第1部 エミシの土器「赤彩球胴甕」の発見

八王子キャンパスの地下から発見された赤く彩られた謎の土器について、日本全国の発掘調査のデータとの照らし合わせや、土器の作り方、粘土の成分の分析などさまざまな方法で研究を行いました。その結果、その土器が多摩から遠く離れ、平安時代にはエミシが住んでいた岩手県北上盆地で多く発見されている「赤彩球胴甕」と同じものであることが明らかになりました。

■第2部 多摩に生きた古代東北の民、エミシ

古代国家は、奈良時代末から平安時代の初めにかけて、東北に住んでいたエミシたちを武力を使って従わせ、エミシを「俘囚」「夷俘」と呼び各地に移住させました。八王子キャンパスの遺跡から発見された謎の土器を作った人々は、各地に移住したエミシ達の集団の1つだった可能性があります。エミシの人々はどんな生活をしていたのでしょうか。遺跡から発掘された生活の痕跡から古代の多摩に生きたエミシの謎にせまります。

エミシ研究講座

演題

日時

講師

会場

第1回

古代蝦夷社会の実像

2019年10月26日(土)

14:00 ~ 15:30

八木 光則

(岩手大学平泉文化研究センター客員教授)

八王子キャンパス
ソラティオスクエア
地下1階 S011教室

第2回

考古学からみた武蔵国のエミシ

2019年11月2日(土)

14:00 ~ 15:30

平野 修

(公益財団法人山梨文化財研究所・帝京大学非常勤講師)

第3回

東国と蝦夷政策

2019年11月9日(土)

14:00 ~ 15:30

荒井 秀規

(藤沢市役所郷土歴史課学芸員)

八王子キャンパス
ソラティオスクエア
地下1階 S012教室

第4回

エミシの赤い土器「赤彩球胴甕」を追う

2019年11月30日(土)

14:00 ~ 15:30

杉本 良

(北上市立博物館館長)

八王子キャンパス
ソラティオスクエア
地下2階 小ホール

第5回

東国における牛馬の考古学

2019年12月14日(土)

14:00 ~ 15:30

植月 学

(帝京大学文化財研究所准教授)

八王子キャンパス
ソラティオスクエア
地下1階 S011教室

申込方法

電話、申込フォームもしくは博物館窓口よりお申し込みください。

締切日:各講座の当日まで

定 員:150人(先着順)

「キャンパス遺跡発見伝-古代多摩に生きたエミシの謎を追え」解説パンフレットが完成しました

帝京大学総合博物館で開催中の企画展「キャンパス遺跡発見伝-古代多摩に生きたエミシの謎を追え」の展示をまとめた解説パンフレットが完成しました。会場で展示していたパネルや展示物の情報が凝縮された1冊です。

当館受付にて無料で配布しています。遠方の方には郵送対応も可能ですので下記をご確認のうえ、お電話にてお問い合わせください。

■形態:A4判67頁 フルカラー

■価格:無料

■配布方法:帝京大学総合博物館受付にお越しいただくか、お電話にて申し込みを受け付けています。※お1人様、1部まで

【郵送の場合】

お電話にて申し込みをしてください。 TEL:042-678-3675(帝京大学総合博物館)

ゆうメールの料金着払いとなります。パンフレット到着時に331円(送料+料金着払い手数料)を配達員にお支払いください。

お問い合わせ

帝京大学総合博物館(八王子キャンパス ソラティオスクエア 地下1階)

TEL:042-678-3675