ミニ企画展 シルクロードを掘る-世界遺産アク・ベシム遺跡の調査2019-

シルクロードを掘る-世界遺産アク・ベシム遺跡の調査2019-

【期間】2019年6月15日(土)~9月28日(土)

 

ユーラシア大陸の東西を結ぶシルクロードは、「絹」に代表されるモノの交易の道として有名ですが、さまざまな技術あるいは宗教もまたこの道を通して伝わりました。シルクロードは人が移動するための道だけではなく、人と文化の交流の道でもあり、異なる民族の文化・宗教の共存の舞台でもありました。
現在ではこのシルクロードの概念には、ユーラシア大陸の中央部を貫く「オアシスの道」や「草原の道」にとどまらず「海の道」も含まれるようになりました。そして、海を隔ててユーラシア大陸の東の端に位置する日本もまた、このシルクロードからたくさんの文化や技術を取り入れてきました。その意味では、日本はシルクロードが生み出した世界に属しています。
アク・ベシム遺跡の発掘はこれまで知られていなかった事実を明らかにしてくれます。未知なる世界を知る喜びをともに分かち合いましょう。

帝京大学シルクロード学術調査団

帝京大学シルクロード学術調査団 活動の様子

帝京大学は2016年4月、ユーラシア大陸を東西に貫く文明の交流の道であるシルクロードの学術調査を目的に、帝京大学文化財研究所および文学部の教員を中心とした「帝京大学シルクロード学術調査団」を結成しました。本調査団の研究テーマは、シルクロード沿いの拠点都市の1つであったアク・ベシム遺跡の発掘を通して、その当時の人びとの生活・歴史・文化を解き明かすことです。2016年からキルギス共和国国立科学アカデミーと共同で、シルクロード沿いの拠点都市のひとつであったアク・ベシム遺跡の発掘を開始しました。

アク・ベシム遺跡

かつてはスイヤブとも呼ばれたこの遺跡は、5世紀頃にソグド人の交易都市として建設され、シルクロード交易とともに発展し、10世紀頃まで存続したと考えられています。7世紀には中国、唐の軍事拠点「砕葉鎮(さいようちん)」が置かれました。そのため、この遺跡はソグド人の街と中国人の街の2つの街が隣り合って存在しているとても珍しい遺跡となっています。「西遊記」のモデルとなった玄奘三蔵法師は天竺(インド)へ向かう途中、西暦630年頃にこの地を訪れました。また唐の詩仙、李白(701-762)の生誕地とも伝えられています。これまでにロシア人考古学者らの調査でキリスト教寺院跡、仏教寺院跡、城塞跡などが発掘され、数々の出土品はキルギス国立歴史博物館で展示されています。2014年には「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の世界遺産に登録された遺跡です。
調査団では2016年に第1シャフリスタンの街路地区の調査を開始しました。2017年に調査に着手した第2シャフリスタンでは25m以上の瓦帯を、さらに2018年には世界的なニュースとなった「花の石敷き」の発見がありました。この地に生きた人びとの歴史と文化、そして生活がしだいに明らかとなってきました。

展示内容

お問い合わせ

帝京大学総合博物館(八王子キャンパス ソラティオスクエア B1)

TEL:042-678-3675