教育目的と3つのポリシー
教育目的と3つのポリシー

教育目的

医療技術学研究科は、建学の精神に則り、社会の要望にこたえるため、高度先進医療に対応した専門医療職を目指すとともに、教育・研究面で指導的立場で活躍できる人間性豊かな人材の育成を目的とする。

医療技術学研究科の3つのポリシー

医療技術学研究科は、高い人間性と高度先進医療を担える専門的学識・技能を有し、また教育研究の指導ができる人材の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

  1. 各専攻が掲げる高度な専門的知識を有し、その技術を実践することができる。
  2. 自ら問題を的確にとらえて解決し、発表することができる。
  3. 医療技術の進歩や社会情勢の変化に適応する生涯学習態度および教育指導態度を有する。

学位授与に要求される能力を修得するために、医療技術学研究科は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

  1. 各専攻が掲げる高度な専門的知識を獲得し、その技術を実践できるようにするための科目を編成する。
  2. 課題への探求心と解決能力および発表能力を修得するために、指導教員のもとに主体的に研究を遂行し、学位論文を作成・発表する科目を編成する。
  3. 医療技術の進歩や社会情勢の変化に適応できる能力および教育指導力を高めるための科目を編成する。

医療技術学研究科は、現代の高度なチーム医療の担い手として、視能矯正学、看護学、診療放射線学、臨床検査学、救急救護学、スポーツ健康科学、柔道整復学の各医療分野における優れた専門知識・技能・態度を有し、かつ教育・研究を自立して推進できる人材の育成を目指しています。
学部等における各医療分野の総合教育や専門的な学修を通じて、次のような資質を備えた入学者を求めています。

  1. いたわりの心を有し倫理の重要性を認識している。
  2. コミュニケーション能力に優れている。
  3. 現代のチーム医療を担える基本的な知識・技能・態度を有している。
  4. 医療分野における教育と問題解決への強い意欲を有している。

視能矯正学専攻

視能矯正学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、科学的な思考法、観察力、判断力、専門性を備えた眼科検査・視能訓練実践者、研究者、教育者の育成を目的とする。

視能矯正学専攻は、優れた実践者・研究者・教育者として、高度な眼科検査技術を備えた視能訓練士の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

博士前期課程

  1. 視能矯正学の基盤となる学識を修得し実践することができる。
  2. 視能矯正・視能訓練において専門的な検査・診断の評価をふまえ、斜視・弱視治療法に参画できる。
  3. 視覚の機序と病態を理解し、次世代教育活動に従事できる。

博士後期課程

  1. 視能矯正学の知見を高め、実践することができる。
  2. 視能矯正・視能訓練において専門的な検査・診断の評価をふまえ、斜視・弱視治療法に参画できる。
  3. 視覚の機序と病態を理解し、より高度な教育・研究を推進することができる。

学位授与に要求される能力を修得するために、視能矯正学専攻は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

博士前期課程

  1. 両眼視機能全般について高度な専門知識・技術を修得するため、「両眼視機能診断学」、「両眼視機能治療学」を必修科目として配置する。
  2. 個々の研究テーマに関連した高度な専門知識・技術を修得するため、「眼筋機能病理学」、「眼筋機能回復学」、「視覚機能検査学」、「視覚機能訓練学」、「視覚機能病態学Ⅰ・Ⅱ」を選択科目として配置する。
  3. 修士論文の作成など教育研究および発表能力を養成するための研究プログラムを行うため、「視能矯正学特別研究」を必修科目として配置する。

博士後期課程

  1. 視能矯正学に関する様々な研究テーマに対応するため、「両眼視機能学」、「眼筋機能学」、「視覚機能学」、「視覚機能病態学」に関する科目を選択科目として配置する。
  2. 個々の研究テーマについて深く考察し、学位論文の作成に不可欠な教育、研究マインドと発表能力の開発のため「視能矯正学特殊研究」を必修科目として配置する。

看護学専攻

看護学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、人間の尊厳を基盤として、看護学を創造的・実践的に発展させ、複雑化・高度化する社会環境の中で多様化しているニーズに対応できる、看護分野の高度な専門性を備えた実践者、管理者、研究者、教育者の育成を目的とする。

看護学専攻は、人間の尊厳を基盤として、看護学を創造的・実践的に発展させ、看護分野の高度な専門性を備えた実践者、管理者、研究者、教育者の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

博士前期課程

  1. 看護の専門職として主体的に学び、倫理的な判断・行動ができる。
  2. 複雑化・高度化する社会環境・医療の中で、多様化するニーズを把握し、看護上の課題を述べることができる。
  3. 実践者、管理者、研究者、教育者として必要な、より専門的な知識・技術を説明できる。
  4. 看護学や看護実践における課題を選択し、研究を行うことができる。

博士後期課程

  1. 変化する社会環境・医療の中で、適時に多様性をもってニーズを把握し、看護上の課題を述べることができる。
  2. 実践者、管理者、研究者、教育者として高度な看護学の知識を説明できる。
  3. 看護学や看護実践に貢献できる独自性のある研究を行うことができる。

学位授与に要求される能力を修得するために、看護学専攻は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

博士前期課程

  1. 複雑な健康問題を有する対象のフィジカルアセスメントの能力、高度な倫理的判断・調整能力、看護実践・教育を行う上で必要な教育的・管理能力を育成するため、共通科目群を配置する。
  2. 個々の研究テーマに関連した高度な専門的知識・技術を修得するため、各看護学領域の専門科目群を配置する。
  3. 看護学の理論や研究方法を専門的に学び、個々の研究テーマに従い、一連の研究プロセスを体験し、教育・研究・理論開発するための初歩の能力を育成するため、各看護学領域の「特別研究」を配置する。

博士後期課程

個々の研究テーマに従い、自立して研究・理論開発するための能力を育成するため、各看護学領域に特論と特殊研究を配置する。

診療放射線学専攻

診療放射線学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、診療放射線学の高度な知識、先進医療技術を有し、病態の診断、治療に携わることができる実践者、管理者、研究者、教育者の育成を目的とする。

診療放射線学専攻は、豊かな学識を基盤に、より高度な医療技術を修得し、診療放射線学領域における独創的な学術研究を行える優れた研究者、教育者としての人材の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

博士前期課程 診療放射線コース

  1. 専門的医療の実践や研究を行うための基盤となる豊かな学識を修得し実践することができる。
  2. 診療放射線学領域において、日々進歩する医療機器および医療技術について広く専門的に理解し、より高度な医療技術を修得し実践することができる。
  3. 診療放射線学のみならず、広く学際領域の学術研究成果を理解、統合することにより、先進的な医療技術の研究開発ができる。

博士前期課程 医学物理士コース

  1. 医学物理士に必要な医学物理学および放射線治療に関する専門的知識を修得し実践することができる。
  2. 医学物理領域において、日々進歩する医療技術について広く専門的に理解し、より高度な医療技術を修得し実践することができる。
  3. 放射線治療技術に関連する理論と方法論について、先進的な医療技術の研究開発ができる。

博士後期課程 診療放射線コース

  1. 診療放射線学分野における理論と実践的知見を高め、より高度な医療、および先進的な研究を推進できる。
  2. 理論の妥当性の科学的検証、診療放射線学に要求される根拠に基づいた、医療技術の実践と教育研究活動を行うことにより新たな医療技術の発展に参画できる。
  3. 医療、研究、教育、行政などの関連機関において、社会の変革に対応できる高度専門医療技術職としてのリーダーシップを発揮することができる。

博士後期課程 医学物理士コース

  1. 医学物理学および放射線治療学分野における理論と実践的知見を高め、より高度な医療、および先進的な研究を推進できる。
  2. 放射線治療分野に要求される根拠に基づいた、医療技術の実践と教育研究活動を行うことにより新たな医療技術の発展に参画できる。
  3. 医療、研究、教育、行政などの関連機関において、社会の変革に対応できる高度専門医療技術職としてのリーダーシップを発揮することができる。

学位授与に要求される能力を修得するために、診療放射線学専攻は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

博士前期課程 診療放射線コース

  1. 共通科目では、研究を実践する上で基礎となる原著論文の読解や情報を的確に分析する能力を養うため、「科学研究・論文技法学」、「放射線科学特論」、「医用画像基礎読影学」を必修科目として配置する。さらに、国際化への対応を目的とし、「科学英語特論」を必修科目として配置する。
  2. 専門科目では、それぞれの専門分野に対応して特化した知識を深めるために、「診療画像技術学特論」、「救急撮影技術学特論」、「環境放射線科学Ⅰ」等の選択科目を配置する。
  3. 専門実習科目では、医師のもとで読影の基礎を修得し、また高度専門医療施設等の臨床実習を通して先進医療技術を修得し、診療放射線学の医学応用について柔軟な適応能力と実践能力を養うため、「診療画像技術学臨床実習」、「核医学検査技術学臨床実習」、「放射線治療技術学臨床実習」を選択科目として、「先端医療施設臨床実習」を自由科目として配置する。
  4. 修士論文の作成など教育・研究および発表能力の開発に必要な研究プログラムを行うため、「診療放射線学特別研究」を配置する。

博士前期課程 医学物理士コース

  1. 共通科目では、研究を実践する上で基礎となる原著論文の読解や情報を的確に分析する能力を養うため、「科学研究・論文技法学」、「放射線科学特論」、「医用画像基礎読影学」を必修科目として配置する。さらに、国際化への対応を目的とし、「科学英語特論」を必修科目として配置する。
  2. 専門科目では、医学物理士に対応して特化した知識を深めるために、「統計科学」、「力学特論」、「量子力学特論」、「放射線物理学特論」等の選択科目を配置する。
  3. 専門実習科目では、医師のもとで読影の基礎を修得し、また高度専門医療施設等の臨床実習を通して先進医療技術を修得し、柔軟な適応能力と実践能力を養うため、「診療画像技術学臨床実習」、「核医学検査技術学臨床実習」、「放射線治療技術学臨床実習」を選択科目として、「先端医療施設臨床実習」を自由科目として配置する。
  4. 修士論文の作成など教育・研究および発表能力の開発に必要な研究プログラムを行うため、「医学物理特別研究」を配置する。

博士後期課程 診療放射線コース

  1. 数多くの臨床画像に触れることにより、更に高度な読影能力を養うため、「医用画像読影学」を必修科目として配置する。
  2. 専門職として臨床に即応できるため、「診療画像技術学臨床実習」、「放射線治療学臨床実習Ⅰ」を選択科目として、「先端医療施設臨床実習」を自由科目として配置する。
  3. 研究論文の作成を通して、学術交流、教育・研究活動に貢献できる能力や先進的な医療技術を開発できる能力を養うため、「診療放射線学特殊研究」を必修科目として配置する。

博士後期課程 医学物理士コース

  1. 数多くの臨床画像に触れることにより、更に高度な読影能力を養うため、「医用画像読影学」を必修科目として配置する。
  2. 医学物理士として臨床に即応できるため、「放射線治療学臨床実習Ⅰ」「放射線治療学臨床実習Ⅱ」を選択科目として、「先端医療施設臨床実習」を自由科目として配置する。
  3. 研究論文の作成を通して、学術交流、教育・研究活動に貢献できる能力や先進的な医療技術を開発できる能力を養うため、「医学物理特殊研究」を必修科目として配置する。

臨床検査学専攻

臨床検査学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、臨床検査をはじめ衛生、食品業務に関わる検査医学の知識、技術、研究、教育に関して高度な専門性を備え、社会で指導的役割を果たせる実践者、管理者、研究者、教育者の育成を目的とする。

臨床検査学専攻は臨床検査をはじめ衛生、食品業務に関わる検査医学の技術、知識、教育に関して高度な専門性を備え、社会で指導的役割を果たせる実践者、管理者、教育研究者の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

博士前期課程

  1. 臨床検査の基礎となる自然科学分野の専門的知識を有し、教育・研究を推進する能力がある。
  2. 臨床検査で行われる検体検査、微生物検査、生理検査、病理組織検査についての学術研究成果を理解、統合することによって、医療技術の実践・教育・研究を行うことができる。
  3. 臨床検査学と医学の学際的分野において教育・研究を行うことができる。

博士後期課程

  1. 臨床検査の基礎となる自然科学分野の専門的知識を有し、より高度で先進的な研究を推進する能力を有する。
  2. 臨床検査で行われる検体検査、微生物検査、生理検査、病理組織検査についての高度な学術研究成果を理解、統合することによって、先進的な医療技術の研究開発を指導できる。
  3. 臨床検査学と医学の学際的分野において、先進的な研究を指導できる。

学位授与に要求される能力を修得するために、臨床検査学専攻は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

博士前期課程

  1. 共通科目では、臨床検査に関する専門知識をより深めるため、「生理機能検査学」、「人体システム生理学」、「研究情報処理方法」、「分子代謝生化学」を必修科目として配置する。
  2. 専門科目では、研究能力をより深めるため、「臨床検査医学」と「臨床検査技術学」に分けて科目群を編成する。
  3. 修士論文の作成など教育・研究および発表能力の開発に必要な研究プログラムを行うため、「臨床検査医学特別研究」および「臨床検査技術学特別研究」を配置する。

博士後期課程

  1. 臨床検査技術から臨床検査医学にわたる知識の統合を深め、多様な研究テーマに対応するため、「生理機能検査学特論」、「病態情報解析学特論」、「病理検査学特論」、「感染生体防御機能解析学特論」、「臨床化学検査学特論」を共通の科目として配置する。
  2. 個々の研究テーマについて深く考察し、創造的な視点から実験・解析、教育等を行い、学位論文を作成するため、「臨床検査学特殊研究」を必修科目として配置する。

救急救護学専攻

救急救護学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、傷病者の病態を医学的に解釈でき、その鑑別・判断能力と救急救命処置能力、高度な教育指導能力、かつ組織運営・危機管理等の実務能力を有する実践者、管理者、研究者、教育者の育成を目的とする。

救急救護学専攻は、傷病者の病態を医学的に解釈でき、その鑑別・判断能力と救急救命処置能力、高度な教育指導能力、かつ組織運営・危機管理等の実務能力を有する実践者、管理者、研究者、教育者の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、所定の単位を修めた者に対して学位を授与する。

  1. 救急救護活動における高い倫理観とコミュニケーション能力など豊かな人間性を有している。
  2. 救急救護に関わる質の高い科学的研究と提言ができる能力を有している。
  3. 救急救護政策・行政の遂行、組織運営及び危機管理の高いマネジメント能力を有している。
  4. 救急救護に関わる高度な医学・災害防災等の専門的知識・技能及び教育指導能力を有している。

学位授与に要求される能力を修得するために、救急救護学専攻は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

  1. 救急救護領域の基盤の理解、質の高い倫理観、コミュニケーション能力を育成するため、「救急救護総論」、「救急救護倫理特論」、「コミュニケーション特論」を基礎科目として配置する。
  2. 救急救護活動の理論的根拠の検討や研究方法を学ぶため、「保健統計学」、「救急救護学研究方法演習」を基礎科目として配置する。
  3. 救急救護政策・行政の企画力と業務運営・危機管理能力、実務指導能力などの高いマネジメントが実践できる行政管理能力を育成するため、「救急救護総論」などの科目を基礎科目として、「救急救護政策・行政特論」などの科目を専門科目として配置する。
  4. 救急救護領域の高度な医学知識・技能を修得し、医療の実務・指導能力を育成するため、「救急救護医学特論」、「災害・防災危機管理特論」、「救急救護教育指導特論」などの科目を専門科目として配置する。
  5. 修士論文の作成など教育・研究および科学的思考能力の開発に必要な研究プログラムを行うため、「救急救護学特別研究」を配置する。

スポーツ健康科学専攻(2021年4月開設)

スポーツ健康科学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、国際的視野に立ち、スポーツ健康科学に関する専門知識と実践的技能を有し、競技者のスポーツ活動および一般人の健康維持増進のための運動指導を医科学的に実施することができる指導者、研究者、教育者の養成を目的とする。

スポーツ健康科学専攻は、スポーツ健康科学の専門知識と実践的技能を有し、競技者のスポーツ活動および一般人の健康維持増進のための運動指導を医科学的に実施することができる指導者、研究者、教育者の養成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

  1. 高度な倫理観を有し、国際的な視野に立って、スポーツ健康科学の高度専門職業人として必要な知識と技能を修得する。
  2. 複雑多様化する現代社会におけるスポーツ健康科学の諸問題の把握に努め、その解決のための方策を探求する能力を有する。
  3. スポーツ健康科学の諸問題の解決策をまとめ、社会に発信できる。

学位授与に要求される能力を修得するために、スポーツ健康科学専攻は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

  1. スポーツ健康科学の横断的な基礎知識を修得し、学術研究の手法を修得するための科目を基礎科目に配置する。
  2. スポーツ健康科学の専門知識と実践的技能を修得するための科目と、その学びを深め指導・教育・研究能力を高めるための科目を専門科目に配置する。
  3. 個々の研究テーマを深く考察し、修士論文の作成に必要な研究能力を修得するため、特別研究科目を配置する。
  4. 保健体育科教育学の専門知識と実践的技能を修得する科目を自由科目として配置する。

柔道整復学専攻

柔道整復学専攻は、医療技術学研究科の目的に則り、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの障害に対応できる専門的な医療技術を備えた柔道整復実践者、研究者、教育者の育成を目的とする。

柔道整復学専攻は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの障害に対応できる技術および理論を有し、柔道整復術の向上とその学問としての基盤整備を進めることのできる人材の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、所定の単位を修め、学位論文審査および試験に合格した者に対して学位を授与する。

  1. 柔道整復学とその関連諸領域の専門的学識を有し、科学的な考え方に基づく教育と新たな医療技術に挑戦することができる。
  2. 骨、関節、筋などのいわゆる運動器に発生する損傷の実際と専門的理論およびその評価法、施術法を実践できる。
  3. 骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの障害に対する整復、固定、後療法(手技療法、運動療法、物理療法)などを改良し新たなる施術法を開発することができる。

学位授与に要求される能力の修得のため、柔道整復学専攻(修士課程)は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

  1. 柔道整復学およびその関連諸領域のより専門的な知識および技術を修得するため、基礎科目を配置する。
  2. 骨、関節、筋などのいわゆる運動器の外傷の実際と理論およびその評価法、並びにその施術の方法論を修得するための専門科目を配置する。
  3. 骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの外傷に対する整復、固定、後療法(手技療法、運動療法、物理療法)などの非観血的施術法の改良・開発のため、より専門的な施術技法の修得およびその改良・開発能力を高める実習科目を配置する。
  4. 修士論文の作成など教育・研究および発表能力の開発に必要な研究プログラムを行うため、「柔道整復学特別研究」を配置する。