
渡邉 優里乃さん

中学時代に恩師と出会い、教員という仕事に魅力を感じるようになりました。その後、進路を迷うこともありましたが、最終的に採用試験を受けようと決意したきっかけは教育実習にあります。教育実習で素直な子どもたちと接する中で、子どもの一番近くで成長を見守り・支えることができる教員という仕事にやりがいを感じ、教育に携わっていきたいという気持ちが強まりました。
日々の授業に積極的に取り組みました。指導法の授業では、グループのメンバーと意見交換をして内容を改良し、納得がいくまで指導案を考え、こだわりをもって取り組みました。また、ボランティア活動にも力を入れました。学童クラブや子ども館、幼稚園や特別支援学校など、さまざまな場所で活動しました。多くの方とのかかわりやイベントを企画・進行する経験を通して、広い視野をもって行動することの大切さを学ぶことができました。
教職センターでは小論文の添削や面接指導だけでなく、模擬授業やマット運動といった二次試験対策までしていただきました。先生方は大変熱心に指導してくださり、悩みや不安も親身になって聞いてくださいました。何度も通っていくうちに自分の改善点や成長できた部分を実感でき、先生方からの励ましの言葉が自信にもつながっていきました。初めは何もうまくできなかった私が合格することができたのは教職センターの先生方のおかげだと思っています。
大学推薦をいただけたので、一次試験前は小論文と集団面接の対策を行いました。特に小論文は苦手意識があったので、教職センターの先生に添削していただいたり、友人と読み合ったりしながら何度も書き直して納得のいく柱立てができるよう練習しました。二次試験対策では、模擬授業や実技試験もあったので、同じ自治体を受ける人と意見交換を行ったり、動画を撮り合ったりしながら練習しました。面接練習は、友人と何度も練習しました。そのおかげで、さまざまな視点からの返答を学ぶ良い機会となりました。
授業の中での必要な配慮や子どもの実態把握の大切さを学びました。実際に子どもを前にして授業をしてみると、模擬授業ではわからなかった個々の理解度の差や進むスピードの差を感じました。私は全員が理解した上で進めていきたいと考えていましたが、現実的にはどこかで区切りをつけなければなりませんでした。応用問題の準備やほかの考え方を促す発問、ヒントカードの活用など、より具体的な手立てを考えておく必要があるのだと学びました。また、発問の仕方や教師の反応などによって内容が深まることも知りました。子どもと多くのコミュニケーションをとり、子どもの実態を把握することで、学習面・生活面ともにより最善の指導をしていくことができるのだと学びました。
子どもの理解を第一に努め、学級全体をあたたかい雰囲気で包めるような教員になりたいです。子どもが安心して過ごせる学級を作るために、まずは子どもとともに活動して理解を深め、一人ひとりの良いところを伸ばしていけるよう、前向きな言葉かけや積極的に褒めることを心がけていきたいです。また、メリハリのある指導ができる教員をめざします。
採用試験の内容は一人では学びきれないものがたくさんあります。私は、友人と意見交換をしながら学ぶことで疑問や心のもやもやが晴れることが多くありました。さまざまな考えを知ることは、自分の考えを深めることにもつながります。教職センターの学習会に積極的に参加して、いろいろな人の面接の様子を見ることもおすすめです。皆さんも自分らしさを大切にして、仲間と支え合いながら合格をめざして頑張ってください。