市来 恵美さん
市来 恵美さん

子どもの成長を間近で感じられる喜びを胸に、 子どもの見本となる教員になりたいです

Q1. 教員をめざしたきっかけを教えてください。

小学校2年生の時の担任の先生に憧れを抱きました。時に厳しく、時に優しくいつも子どもたちに笑顔で接してくれた先生の姿は今でも強く印象に残っています。また、母校の小学校で高校3年生の頃から4年間、水泳指導のボランティアをしていたこともきっかけの1つです。当時2年生の水泳が苦手だった子どもが4年後に25m泳げるようになった時の笑顔は忘れられません。子どもたちの成長を間近で見ることのできる教員という職業にとても魅力を感じました。

Q2. 入学後、教員になるために取り組んだことを教えてください。

具体的に何をすればいいのか分からなかったため、教員採用試験の流れや対策などをインターネットで調べたり、教員になった先輩に話を聞いたりしました。また、授業を深く理解する習慣を身につけようと思い、大学の講義を真剣に聞きメモを必ず取るように心がけました。

Q3. 教職センターを利用してどうでしたか?

個人面接や小論文のコツを教えてもらい、練習を重ねることによって少しずつできるようになりました。また、教職センターの先生方は優しくて温厚な方ばかりのため、不安や悩みで心が押しつぶされそうになった時、予定がなくても教職センターへ話しに行き、自分の精神面もしっかりとケアしていただきました。教職センターがなければ今の私はこんなに生き生きとしていなかったと思います。

Q4. 教員採用試験の対策を教えてください。

まず過去問から解き始めました。出題傾向を知り、確実に点を取りたいと思ったからです。教職教養は広く浅くというよりは、確実に出そうなところを重点的に覚えることをおすすめします。小学校全科の専門教養は高校入試程度の問題です。1問でも確実に取れるように同じ問題集を何度も解くと良いと思います。数学と理科が特に苦手だったので、1人ではやらず、得意な友人に授業形式で教えてもらいました。

Q5. 教育実習で学んだことを教えてください。

実習では、常に「謙虚」であることが大切だと学びました。先生方だけではなく子どもや保護者、事務の方や地域の方々など自分にかかわるすべての人に謙虚に接しなければなりません。教員という立場に立つと、子どもたちから先生として認めてもらいたいという思いから厳しく指導してしまう場面があると思います。実際に実習中に、いけないことはいけないとただ叱る指導をしてしまい子どもを傷つけてしまいました。現場の先生方は謙虚に子どもたちに「なぜいけないのか?」をしっかりと問いかけるため、厳しい指導であっても子どもたちは私の時とは全く違う反応をします。ぜひ実習に行ったら先生の行動だけではなく、言葉遣いなどもしっかり見てきてほしいと思います。

Q6. めざす教員像を教えてください。

常に謙虚な姿勢を忘れない教員をめざします。教員は子どもに勉強を教えるだけではありません。教員の姿を見て子どもは育つと思います。子どもの前でも素直で強がらず、温かみのある雰囲気を子どもたちに与えていけるような教員になりたいです。

Q7. 教員をめざす在学生にアドバイスをお願いします。

社会人になると、自由な時間がなかなか取れなくなります。大学生活がもう少しで終わろうとしている今、一番やっておけばよかったなと思うことがあります。それは旅行にたくさん行くことです。広島の原爆ドームに行ったとき、写真ではあまり伝わらなかった原爆の恐ろしさを現地に行ったことでより強く感じました。住んでいる地域だけではなく国内外、さまざまなところに行って視野を広げる時間を自由に作ることができるのは、大学生までだと思います。ぜひ、たくさんの場所に足を運んでください。