
藤井 美季さん

小学校4年生のとき、担任の先生に憧れを抱いたことがきっかけです。いつも親身になって話を聞いてくれ、相談事をしたときはとても真剣に応えてくれました。また休み時間は一緒に遊んでくれる先生でした。先生のおかげで学校はとても楽しい場所で、その経験が私に大きな影響を与えました。児童一人ひとりに寄り添ってくれる先生のように自分もなりたいと思い教員をめざしました。
教育にかかわるボランティアを積極的に行いました。理科実験教室や算数教室に参加し、子どもたちとかかわるようにしました。また、移動教室の引率に行くなど小学校の現場でしか学べないことにも積極的に挑戦しました。そして、週に一度実習先に、学習補助としてボランティアに行きました。先生方の授業をたくさん見ることができたので勉強になりました。アルバイトでは塾講師を経験し、できるだけ多くの子どもたちとかかわる機会を持つようにしました。
教職センターには試験対策の際に大変お世話になりました。小論文の添削、個人面接の練習など丁寧に指導していただきました。教員採用試験に向けて不安が大きかったのですが、教職センターの先生の温かい応援が心の支えとなり頑張ることができました。私は教職センターを利用するのが他の学生と比べて遅かったので、もっと早くから利用していれば良かったと思っています。
本格的に勉強を始めたのは3年生の春休みです。教師への夢応援プログラムに参加し、東京アカデミーの講座を受けて一次試験の勉強を行いました。また、苦手科目である理科や社会を徹底して勉強しました。小論文は教職センターの先生方に良い小論文が書けるまで何度も添削をしていただきました。学習会にも参加して個人面接や場面指導の練習を行いました。そして、教員をめざす仲間と一緒に毎日夜遅くまで勉強をしました。
教育実習では現場でしか学べないさまざまなことを学びました。学校組織や先生方の授業以外の仕事、教材研究授業、構成、板書など授業づくりに関しては指導教官の先生に丁寧に指導していただきました。授業は自分で授業計画を立て、指導案を作成し行いました。放課後は指導教官の先生にアドバイスを頂いて、授業の改善を重ねるなど、日々が学びでした。また子どもの理解も深めることができたと思います。子どもたちと休み時間に遊んだり、給食を一緒に食べたりして、子ども一人ひとりと信頼関係を築くことが大切であると実感しました。
信頼される教員をめざしたいと考えています。また、分かりやすい授業や学級経営を行うことで、子どもたちが毎日学校に来ることが楽しいと思えるようにしたいです。教員は子どもにとって、親の次に頼りにする大人でもあります。日々、子どもたちとコミュニケーションを取りながら一人ひとりに寄り添うことで、子どもからも保護者からも信頼される教員になりたいです。
まわりには同じ夢を持つ仲間が多くいます。受験は団体戦というように、たくさんの仲間を作って一緒に勉強することをおすすめします。一人では挫折しそうになる時も仲間の頑張りを見て励みになることがあると思います。仲間とともに切磋琢磨して夢をつかみ取ってください。応援しています。