バイオサイエンス特別セミナーを開催しました【理工学部】

2018年06月26日

2018年6月20日(水)、22日(金)に、帝京大学宇都宮キャンパスで2018年度バイオサイエンス特別セミナーを開催しました。

第3回目となる6月20日のセミナーでは、産業技術総合研究所・植物機能制御研究グループ主任研究員 藤原すみれ氏に「転写因子による植物機能の制御メカニズムの理解と応用」といった演題で発表を行っていただきました。

植物の機能は、そのほぼすべてがダイナミックな遺伝子発現調節を介して制御されており、そのため、成長段階や環境変化などに応じて遺伝子発現のオン・オフを直接的かつ統括的に調節する働きを持つ「転写因子」が、植物機能の制御において中心的な役割を担っていることが知られています。藤原氏らの研究グループは、独自の豊富な転写因子関連のリソースや先端的な技術を活用し、植物の遺伝子発現が転写因子などによって制御されるメカニズムの研究や、各種の有用形質付与にかかわる転写因子の探索と制御機構の研究に取り組んでいます。今回のセミナーではこれらの最近の研究結果や、私たちの社会が抱えるさまざまな問題への応用の可能性についても紹介していただきました。

第4回目となる6月22日のセミナーでは、名古屋大学大学院理学研究科助教 篠原秀文氏に「植物ペプチドホルモンの受容体を見つけ出す」の演題で発表を行っていただきました。

近年、細胞外分泌型の短鎖ペプチドが植物の生育に重要な役割を有する報告例が増え、植物のペプチドホルモンとして認識されてきていますが、遺伝子冗長性の影響からペプチドホルモンの受容体探索は解析が困難な分野でした。発表では、篠原助教らのグループが確立した「受容体発現ライブラリー」を用いたペプチドホルモンの受容体探索の研究成果について、これまでに同定したペプチドホルモン-受容体ペアを例にあげながら、植物のペプチドホルモンが有する多様な細胞間情報伝達機構について紹介していただきました。

本学理工学部バイオサイエンス学科准教授 朝比奈雅志らの研究グループは、「私学事業団経常費補助金特別補助・大学間連携等による共同研究」の支援を受け、植物の傷害組織の癒合や接ぎ木接着過程に関与する転写因子・ペプチドホルモンの機能解析を筑波大学と共同で進めています。朝比奈准教授は「研究プロジェクトに関連する最先端の研究成果を聞くことができて大変参考になりました。卒研生・大学院生にも良い勉強になったと思います」と感想を述べました。

今後も、理工学部バイオサイエンス学科では、最先端の研究に関する知見を深める目的で、さまざまな分野の研究者を招いてのセミナーを積極的に開催していきます。

 

6月20日の様子01

6月20日の様子01

6月20日の様子02

6月20日の様子02

6月20日の様子03

6月20日の様子03

6月22日の様子01

6月22日の様子01

6月22日の様子02

6月22日の様子02

6月22日の様子03

6月22日の様子03