アジア4大学の大気汚染共同研究ミーティングを開催しました【公衆衛生学研究科】

2016年10月31日

2016年9月19日(月・祝)、帝京大学板橋キャンパスにおいて、北京大学(中国)、アトマジャヤ大学(インドネシア)、チュラロンコン大学(タイ)、および帝京大学の4大学で、大気汚染対策に関する今後の共同研究についてのミーティングを開催しました。これは、帝京大学50周年記念国際学術集会のシンポジウムに関連して開催したものです。

今、アジアの大都市は、大気汚染が深刻な状態にあり、早急な対策が待たれています。今回のミーティングでは、4大学の立地都市の大気汚染に関連した複数のデータを持ち寄り議論し、今後とも共同研究の継続を確認しました。

4大学の共同研究は、2つの研究を発展させたものです。ひとつは、本学大学院公衆衛生学研究科教授の矢野榮二を中心とする、1998年頃から始められた、タイ・バンコクの交通警察官を対象とした、肺機能への大気中粒子状物質の影響等を評価した研究で、もうひとつは、同研究科教授の原邦夫を中心とする、東京都の大気中粒子状物質(PM2.5も含む)の過去20年間の経年変化と、影響をおよぼした要因を評価した研究です。各大学の立地する首都で、公的に測定された大気中粒子状物質の経時的データを収集するとともに、粒子状物質の発生原因である工場や自動車の排出ガス量、発生抑制策としての排出ガス規制や排出ガス処理装置の改善、また、粒子状物質の時間的・空間的な集中を避けるための公共交通手段や、道路交通網などの社会インフラの整備情報を収集し、4都市の経年的変化を比較し、影響をおよぼした要因を特定することを目的としています。さらに研究を進めて、アジア諸国全体に活かせる大気汚染抑制政策のあり方を明らかにすることを目標にしています。

 

【ミーティング参加者】

Bryany Titi Santi医師(アトマジャヤ大学(インドネシア))

Surasak Taneepanichskul 教授(チュラロンコン大学(タイ))

Wanida Jinsart教授(チュラロンコン大学(タイ))

Wei Huang教授(北京大学(中国))

Furong Deng准教授 (Skypeでの参加) (北京大学(中国))

Don Eliseo Lucero-Prisno III准教授(西交利物浦大学(中国))

Nitaya Vajanapoom准教授(タマサート大学(タイ))

田村憲治フェロー(国立環境研究所)

■帝京大学

 森一俊教授(理工学部 機械・精密システム工学科)

 佐々木俊介(文学部 社会学科、学術振興会特別研究員PD)

 矢野栄二教授(公衆衛生学研究科)

 原邦夫教授(公衆衛生学研究科)

 西野真理(公衆衛生学研究科、博士後期課程)

 松田浩幸(EBMセンター)

 

当日の様子01

4大学の共同研究者が東京都の大気汚染常時監視測定局(中山道大和町・板橋区)を見学

当日の様子02

ミーティングで各都市データを紹介