社会学科「地域問題論」で、ビッグイシュー日本 東京事務所長をゲストスピーカーとして招いた講義が行われました

2014年11月25日

2014年11月17日(月)、帝京大学文学部社会学科では、「ホームレスの自立支援というビジネス」をテーマとして、ホームレス状態の人たちに雑誌販売者という仕事の場を提供し、自立を応援する事業を行う有限会社ビッグイシュー日本 東京事務所長 佐野未来氏をゲストスピーカーとして招き、講義を行いました。

 

佐野氏は不況や就労環境の変化によって、以前より貧困層の若年化が進んでいることや、ホームレス生活者である雑誌販売者の平均年齢も2008年の世界同時不況後に若年化したことなど、現状を説明した上で、失業から路上生活者になるまでの経緯や自立までの過程、福祉が行き届かない現状を具体的な数字やスライドを使いながら解説をしました。「若者にチャンスを与えない使い捨て社会、社会参加の機会をつくれない社会ではなく、何回失敗しても立ち直ることができる社会づくりに貢献していきたい。いつか『ビッグイシュー』が必要なくなるような社会が理想。」と語りました。

 

講演後は学生がそれぞれ事前学習した内容を踏まえ、ビッグイシューの事業詳細や、路上生活者である販売者の自立までの経緯についてなど、さまざまな質疑応答が繰り広げられ、意識・関心の高さが伺えました。

 

この講義を企画した李永淑社会学科講師が担当する「地域問題論」は、地域社会における課題を、ビジネスの手法で解決していこうという取り組みに焦点を当て、解決方法を考えていく講座です。社会問題に現在取り組んでいる方をゲストスピーカーとしてお招きし、問題の背景や課題などを多角的に捉える視点を養い、ディスカッションや学生による発表などのグループワークも取り入れています。
社会問題を「他人事」でなく「当事者」として捉え、その問題に対してどのように取り組むべきか、考え行動する大切さを学ぶことができる講座となっています。
 

当日の様子 当日の様子