博物館概要
博物館概要

我が国の「博物館法」には、博物館を「歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管(育成を含む。以下同じ。)し、展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料に関する調査研究をすることを目的とする機関」と定義しています。したがって、帝京大学総合博物館(以下、「本館」という)もこの定義の下での、各種活動を行ってゆくことはもちろんですが、本館が「大学博物館」であること、また、「総合」の語句を冠していることに留意し、その名称に相応しい活動を目指したいと考えています。すなわち、本館がまず、大学教育レベルに対応した内容を保持すること、また、ある特定分野だけに偏らない総合性を保持すること、この2つをいつも念頭に置いた、高度で幅広い博物館活動を展開することをモットーとしています。そして、そのうえに立って、様々な企画展示やイベントなどを通して、本学学生の教育はもとより、一般社会や地域社会へも寄与することができればと考えています。

館長メッセージ

2015年9月に本学八王子キャンパスソラティオ・スクエア内に「帝京大学総合博物館」がオープンしました。これは八王子キャンパスだけでなく帝京大学全体の博物館として機能するもので、その構想は1996年頃に形をとりつつありましたが、2013年4月に開設準備室が正式に発足し、南啓治室長(後に館長)の指揮下における周到な準備のもと開館にこぎつけたものです。

本学が博物館を設置するにあたって作成した「帝京大学総合博物館の設置に関わる指針」「第1章 設置目的」には、その目的と機能を次のように説明しています。すなわち、「本学の教育・研究活動と連携し、総合的・学際的な活動を行い、その向上を図るとともに、それに必要な、歴史、芸術文化、自然等の資料を収集・保管する。合わせて教育・研究活動の成果を公開や他機関との連携を通じて、大学の社会貢献を推進する事を目的とする。」

そして、具体的には以下の機能を持つ。

  1. 博物館を利用した実践的な教育活動の推進
  2. 学内の総合的・学際的な調査・研究活動の推進
  3. 大学所蔵資料の集約、新規資料の収集・保管
  4. 展示や出版活動を通じた教育・研究成果の公開
  5. 社会貢献・地域連携の推進。

本博物館はこのような目的や機能を目指すものであり、今後この方針に沿った益々の充実が図られています。その運営にあたっては、国の「博物館法」に則りながら、本学の建学の精神、教育理念、教育指針をも充分踏まえた上で活動を展開しています。

近年はユネスコの世界文化遺産制度などが体現しているように、人類の文化遺産に対する関心が高まっておりますが、その分野に関する研究と保護活動(記録・修復・保存管理・公開活用)の重視は、早くから本学の教育・研究の一大特徴でありました。この分野においても本博物館はその要として上記5項目の全学にわたる機能を集約できるものと考えます。

本館には博物館としての最新の設備が整っており、その展示にも様々な工夫が施されています。皆様には是非一度本館へご来館賜り、本館をそれぞれの立場や視点から活用して頂き、かつ、ご支援を得ることが出来ればと念願しております。

本館展示の中核となる「企画展」では、すでにいくつかの力のこもった展示が実施されましたが、今後も年に数回の展示替えを以て行われますので、とくに八王子キャンパスの教員・学生・職員の皆様にはときおり足をお運びいただきたく存じます。

今村啓爾館長 プロフィール

帝京大学総合博物館 館長
帝京大学文学部史学科 教授

専門分野:考古学(日本・東南アジア)、文化遺産学

1946年生まれ。
1974年7月に東京大学大学院人文科学研究科博士課程を中退し、同年8月より東京大学理学部助手(人類学)を務める。1995年5月に東京大学大学院人文社会系研究科教授。2012年4月より帝京大学文学部教授、2017年4月より帝京大学総合博物館館長。国の文化審議会委員などの経験を生かし、資料の保存と活用のための実学としての文化財学の育成と教育に努める。

設立の経緯

帝京大学にミュージアムを、という構想は1996年頃にはすでに形をとりつつありました(『帝京大学所蔵絵画図録2010』による)が、本格的なミュージアムプランが浮上したのは八王子キャンパスに新棟(現在のソラティオ・スクエア)が建設されることが決まったあと、2010年夏のことでした。その後、新棟の設計は着々と進行し、翌年には博物館の規模と位置が地下1階のほぼ現在ある通りに決定されました。

この時期まで博物館開設の業務は主として帝京大学文化財研究所が行なっていましたが、2012年10月、最初の学芸員着任を受けて、2013年4月に博物館開設準備室が正式に発足しました。この間も新棟の建設は順調に進んでいきました。

2013年12月に設置に関わる指針が承認され、いよいよ博物館作りの実務が動き始めました。そして、2014年春から内装工事および展示制作開始。2015年9月14日に帝京大学総合博物館が開館しました。

スタッフ紹介

館長
今村 啓爾(専門研究分野 考古学、文化遺産学)

副館長
鈴木 稔(専門研究分野 保存科学・文化財測定学)

職員 八王子キャンパス学術情報グループ
堀越 峰之 (学芸員 専門研究分野 博物館学)
甲田 篤郎 (学芸員 専門研究分野 考古学・博物館学)

(2017年11月現在)