2017年度第2次調査報告(3)国際協力活動:アク・ベシム遺跡に至る道路の補修

国際協力活動

アク・ベシム遺跡に至る道路の補修 

 アク・ベシム村からアク・ベシム遺跡に通じる道路は、同遺跡への唯一のアクセス道路であると同時に、同遺跡の周辺の耕地へと通じる重要な生活道路であるのにもかかわらず、凹凸が著しく、道路沿いの用水路から流れ込む水が溜まるなど、極めて状態が悪い状態にあった。それゆえ、観光客や同遺跡の調査を実施する私たちのみならず、地元の住民にとって極めて不便であった。こうした状況の中、アク・ベシム村から同道路の補修に対する協力要請を寄せられたことから、夏季の調査期間中(8月16日~9月5日)、地元貢献。地元の観光振興の一環として帝京大学の資金にて道路の補修を行った。

・同道路は、トクモクからスターラヤ・パクローフカ、そしてアク・ベシム村を抜け、鉄道の踏切を渡る地点まではアスファルト舗装がなされているが、踏切を渡った地点から砂利道となっている。今回の補修の対象としたのは、踏切から約0.6㎞の地点からアク・ベシム遺跡に至るまでの約1.7kmである。

・今回の協力では、凹凸が著しい箇所、及び灌漑用水が道路の窪みに流れ込んで通行が不便になっていた箇所を重点的に補修した。ダンプカーにて砂利を含む土砂を運搬し(約10トン×77回)、モーターグレーダーにて整地作業を行った。

・経費が限られているため、全面的な補修は不可能であったが、凹凸が少なくなり、車の走行が格段に容易になった。しかしながら、依然として、灌漑用水が道路に流れ込み、補修箇所を再度、破壊してしまう可能性がある。こうした個所の補修については、用水路の整備が必須であることから、来春の用水路の掘削を待って、追加の補修を行う必要性がある。

2017年春の道路の状況

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道路の補修

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