シルクロード学術調査団 2017年度 第1次調査速報 vol.3

アク・ベシム遺跡は、5世紀にソグド人によって建てられた街と、7世紀に中国(唐)が造った城塞が接続している中央アジアでも珍しい遺跡です。

今季の調査は、昨年に引き続き、この唐が造った城塞都市を発掘するという計画でした。掘削する前の周辺踏査では、礎石などと思われる加工した石がみつかりました。

発見した場所は昨年まで葦が茂って見通しの悪いところでしたが、今年は一帯が野焼きされていたことで見つかりました。

石の重さはおそらく50kgを超えており、表面には平に加工したことがわかる鑿痕が見られます。

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この石も遺物として位置を記録し、キルギスの若者4人がかりで取り上げました。

今夏の整理作業で実測をする予定です。

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本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(海外学術調査)(課題番号15H05166)研究代表者 山内和也「中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究」と連携して実施している。

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