シルクロード学術調査団 2017年度 第1次調査速報 vol.2

今年は4月19日から発掘調査を開始しました。

初日は調査区内外の除草作業と道具の運搬、そして人夫のアク・ベシム村の若人たちの書類作成(サインと顔写真の撮影)で終了。

 

翌日、文化省副大臣来訪。

本隊の到着日に、アク・ベシム遺跡にキルギス共和国文化省副大臣が来訪され、約二十名ほどの関係者の方々が現場を見学されていきました。

 

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今季の予定では、本隊はビシュケクで一泊して準備を整えてから現場入りするはずでしたが、大臣訪問が決まり、急遽モスクワ空港で予定変更を決定。

マナス空港から直接トクマクへの移動となりました。変わった予定に対応していくのが海外調査のマネジメントのようですが、慣れるまでもう少し時間がかかりそうです。

じっくり1時間ほど、現場の様子を観ていかれたあと、今年も現場にユルタを建てました。

昨年同様休憩所・用具倉庫として利用しますが、あのフォルムは遠くからも目立つので、シャフリスタン調査区のシンボルとなっています。

そして今回の調査には日本からプロのカメラマンに参加していただき、遺跡調査の記録をお願いすることになりました。

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副大臣のインタビューも収録していただいたようで、ユルタの構築風景とともに、貴重な映像記録を残せそうです。

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本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(海外学術調査)(課題番号15H05166)研究代表者 山内和也「中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究」と連携して実施している。

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