シルクロード学術調査団 2017年度 第1次調査速報 vol.1

 

文化財研究所の望月です。

本日、日本から4名キルギスへ渡航して来て、いよいよ2017年度第1次調査が本格的始動します。

今回も調査概要を速報としてお伝えしていきたいと思います。

 

さて、今回私は調査の準備をしておくため、先にひとり入国しています。

諸般の都合によって現場の測量に入れなかったことは、海外調査の難しさを体感する出来事でしたが、それ以外はほぼ順調に進めています。

機材調達のため、今回初めてドルドイバザールにいってきました。

ビシュケク市内で最も大きいバザールで、積み上げられたコンテナに商品を所狭しと並べているお店が集まっている場所でした。

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やや郊外にあり、広すぎて迷ってしまうような場所なのであまり観光客は来ていないようです。

今回はドライバーのBeckくんの家族がここで働いてるとのことで案内してもらいました。

確かに品数が多く、良品を安く揃えることができました。

この日は昼食もバザールのなかにあるレストランでとりました。

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また現場の測量をするかわりに、昨年ドローンで撮影した場所の補足測量を、5箇所で行ってきました。なかでもシャムシー3というカリノフカの谷沿いにある遺跡は、春も絶景が広がっていました。今回は遺跡の対岸にも渡り、崖の断面も撮影してきました。遺跡がどのような位置(地層)に構築されたのか、よくわかります。

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帰国後に、今回GPS測量したデータをつかって地形図を再構築する予定です。

またご紹介したいと思います。

 

今日からはいよいよアクベシムでの現場作業に入ります。ではまたご報告します。

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本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(海外学術調査)(課題番号15H05166)研究代表者 山内和也「中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究」と連携して実施している。

 

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