〜帝京大学シルクロード学術調査団 第1次調査速報 vol.8〜

 

 

 

 

大通りの西側のごみ穴より、唐の時代につくられた銅銭『開元通宝』が出土しました。

この調査区では初めての中国銭の出土です。

文字は腐食してあまり鮮明ではありませんが、上下の「開」と「元」の文字が判読できます。初鋳年は621年で、以後300年にわたって流通しました。

日本でも流通した古銭ですが、遠い中央アジアの地まで東の文化がもたらされたことを示す資料となります。

IMG_4614

(上写真)出土した開元通宝

また、この地域では8世紀ごろにも中央に方形の孔がある方孔銭がつかわれていました。

これは中国銭を影響を受けているもので、ソグド文字が書かれていました。

(ソグド文字 コイン で検索してみてください)

 

________
本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(海外学術調査)(課題番号15H05166)研究代表者 山内和也「中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究」と連携して実施している。

ページのトップへ戻る

l