堀上 修士さん
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堀上 修士さん

堀上 修士さん
学部・学科
教育学部 教育文化学科
合格した自治体
東京都教員採用選考試験合格(中高共通・英語)
香川県教員採用選考試験合格(中学校・英語)

Q1. 教員をめざしたきっかけを教えてください。

高校時代の恩師への憧れがきっかけです。私は高校生になるまで、はっきりとした目標もなく、何かに打ち込むわけでもなく過ごしていましたが、当時新任として着任した恩師と出会い、楽しそうに授業を行う姿、生徒の声を聴きながら謙虚に自分も一緒に学ぼうとする姿に私の価値観は大きく変えられました。私もこの人のような存在になりたいという恩師への憧れから、教員をめざすようになりました。

Q2. 入学後、教員になるために取り組んだことを教えてください。

日々の講義に全力で取り組みました。初めの動機は「教員になるため」でしたが、次第に「何かを学び、探究することの面白さ」に気づき、純粋に毎日の学生生活を楽しむようになりました。学生生活を通して新たな発見をし、見える世界が変わっていくなかで、このような体験を生徒達にもしてもらいたいと思うようになりました。この想いが私の「理想の教師像」にも繋がり、自然に勉強に打ち込むようになりました。

Q3. 教職センターを利用してどうでしたか?

一次試験の小論文、二次試験の面接(英語も含む)、集団討論、模擬授業の対策でお世話になりました。私自身はあくまで現役大学生であるため、教育現場に対して十分な知見があるわけではありません。しかし、長年教育現場に身を置いていた教職センターの先生方による指導を受けて、少しずつ自分が大学で学んできたことと教育現場のイメージがマッチしていくようになり、自然と試験で求められているモノが見えてくるようになりました。

Q4. 教員採用試験の対策を教えてください。

常に意識したのは、目標から逆算して勉強することです。3年次には、資格や教員採用模擬試験に向けてコツコツと勉強しました。4年次には希望自治体を絞り、過去問題の分析をしたうえで頻出分野を、そして3年次の模擬試験結果からわかった自分の苦手な分野に焦点を当て、とにかく勉強をしました。友人ともビデオ通話などを通して一緒に勉強することで、わからないことを聞き合ったり、意識を高め合ったりすることで毎日の勉強を習慣化させていきました。

Q5. 教育実習で学んだことを教えてください。

私は高校1年生を担当したのですが、コロナ禍の影響により、私の実習生としての初日が担当生徒にとっても学校初日であるという、極めて特殊な環境の中で教育実習を経験しました。そのため、指導教員にとっても生徒にとっても最初となる学級づくりから、私も携わらせていただいた、ということが言えるでしょう。最初はなかなか生徒の声を引き出すことができなかったのですが、朝のホームルームや掃除の時間、授業などを通して少しずつコミュニケーションをとっていく中で、生徒の態度も変わっていきました。個別の生徒とのかかわり方が変わってくると、その学級全体とのかかわり方も変わっていきました。教師とは、まさに人と人のかかわり合いを前提として成り立つ職であるのだと再認識できた実習でした。

Q6. めざす教員像を教えてください。

二つの軸があります。一つは、「常に生徒のよき理解者であるとともに、生徒と一緒に成長していくことができる教師」です。生徒には学校を一つの居場所として捉えて安心してその場所で成長してほしい。そのためには、教師が生徒とのかかわりを大切にし、ともに成長していく姿勢を忘れないことが大切だと思います。もう一つは、「教科を通して生徒の世界観を広げられる教師」です。教科指導に関しては教師としての専門性を大切にし、生徒達の学びを先導していけるような、そんな教師になりたいです。

Q7. 教員をめざす在学生にアドバイスをお願いします。

日々の学生生活を大切にしてください。大学には、自分に新しい知識や視点を提供してくれる先生方や同じ目標をもった仲間がいます。もし、自ら求めて行動すれば何かが見つかるはずです。試験勉強は、常に自分が将来受け持つであろう生徒達のことを想像し、現在の自分には何が必要かを考えながら勉強していくといいと思います。視野を広くもち、原点を忘れず、自らの目標に向かってがんばってください。