東 早希穂さん
東 早希穂さん

教職センターの先生方に何度も救われました。悩んだとき、困ったときは、周りにいる人の力を借りてください

Q1. 教員をめざしたきっかけを教えてください。

体を動かすことが好き、ピアノ演奏が得意、子どもが好き、といった自分の好きなこと・得意なことを将来に生かしたいと思い、教員をめざすようになりました。また、小学校教諭になろうと決意した一番大きな出来事は教育実習です。常に子どものことを思いやるあたたかい心をもつ先生方や何事にも一生懸命な子どもたちのもとで教育実習をさせていただきました。その中で、教員の魅力に気づき、私も東京都の教員として働きたいと強く思うようになりました。

Q2. 入学後、教員になるために取り組んだことを教えてください。

小学校で学習支援のボランティアをしました。授業中のサポートだけでなく運動会や学習発表会、夏季休業中のプール指導などの学校行事にも参加し、積極的に子どもとかかわってきました。また、帝京大学幼稚園でもボランティアをしました。幼少連携が重要視されるなか、幼稚園でのボランティアを通して小学校入学前の子どもの様子を知ることができます。帝京大学の付属小学校・幼稚園を最大限に活用して、教員に必要な資質能力を身に付けるよう努力しました。

Q3. 教職センターを利用してどうでしたか?

採用試験の小論文の書き方を一から教えていただき、何度も添削をしてもらいました。面接練習では優しく、時には厳しく指導いただきました。また、試験勉強に疲れたときや悩んだとき、何の用もなくふらっと立ち寄ったときでも優しく声をかけてくださり、私は何度も先生方に救われてきました。教職センターの先生方がいなければ教員採用試験に合格できていなかったと言っても過言ではありません。試験が終わった今でも立ち寄りたくなる場所です。

Q4. 教員採用試験の対策を教えてください。

4年生の4月に大学推薦をいただき、5月からは教職センター主催の学習会に参加しました。そこでは面接の所作から受け答えなど徹底的に指導していただきました。友達とも面接練習をし、互いにアドバイスをしていました。また、私は一部筆記試験もあり、面接練習と並行して、授業がない朝と夜の時間を使って大学で勉強をしていました。面接練習も筆記試験も友達とやることが互いに良い刺激を与えていて良かったと感じます。

Q5. 教育実習で学んだことを教えてください。

教育実習ではたくさん授業をさせていただきましたが、うまくいったと思ったことは一度もありません。毎回悩み、考え、大きな壁にぶつかっていました。しかし、だからこそどうしたら子どもにとってわかりやすく楽しい授業になるか、考えることが楽しくもなりました。また、発想力豊かな子どもたちは私にはなかった考えをたくさんもっています。実習中、授業の楽しさを子どもたちから教えてもらい助けてもらったことも何度もありました。「子どもとともに成長する」とはこのことだと思います。教育実習では、授業づくりの大変さを感じるとともに、子どもと授業を作り上げる楽しさを学ぶことができました。

Q6. めざす教員像を教えてください。

子どもに共感し、気持ちを分かち合える教員になることをめざしています。学校生活を送る中で、子どもにとって楽しいことや悲しいこと、嬉しいことや辛いことなどたくさんの出来事が生まれます。そんなとき、常に子どもの身近にいるのは教員です。子どもたちが感じた思いをともに分かち合い、心の支えになれるような存在になりたいです。

Q7. 教員をめざす在学生にアドバイスをお願いします。

大学には、教員経験のある先生方や、同じ教員という夢をめざす仲間がたくさんいます。私は多くの人に頼って「合格」という切符を手にしました。悩んだときや困ったときは、周りにいる人の力を借りてください。一人で抱え込まず、力を合わせて壁を乗り越えることが大切です。「受験は団体戦」先生方や先輩方からこの言葉を教えていただきました。今度は私が皆さんに伝える番だと思います。みなさんもこの言葉を胸に頑張ってください。応援しています!