感染の分子機構

皮膚糸状菌(白癬菌)をモデル生物として、起因菌の感染メカニズムに関するタンパク質および遺伝子レベルの解析を行っています

本センターでは、真菌症に対する有効な制御を講じていくために、起因菌の感染メカニズムに関するタンパク質および遺伝子レベルの解析を行っています。

主な解析の対象は皮膚糸状菌(白癬菌)です。白癬(水虫、タムシ、シラクモ)は人類最古の感染症といわれています。我が国における白癬の推定患者数は2,000万人を超え、世界的に見ても、ほぼすべての地域で人口の10%以上が常時罹患していると推定されています。まさに地球規模の感染症といえる白癬の起因菌である白癬菌の感染メカニズムを分子レベルで明らかにしていくために、遺伝子操作の系(遺伝子導入、遺伝子過剰発現、遺伝子ノックアウトなど)を確立すると同時に、モルモットを用いた体部白癬および足白癬モデルを確立しています。これらの実験系を使用して、本菌の感染過程における必須性が古くから指摘されてきたケラチン分解活性を持つ分泌型プロテアーゼ、すなわち“ケラチナーゼ”を中心に、広く病原因子の解析を進めています。

 

Green fluorescent protein(eGFP) 遺伝子を導入した白癬菌M

光学顕微鏡

光学顕微鏡

蛍光顕微鏡像

蛍光顕微鏡像

分泌型プロテアーゼ遺伝子の発現にかかわる転写因子を破壊した白癬菌の表現型解析

ケラチン(イヌ体毛)を含む培地における遺伝子破壊株の発育の様子

ケラチン(イヌ体毛)を含む培地における遺伝子破壊株の発育の様子

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