
研究・活動

本センターでは、広く学内外に公開するFDフォーラムおよび教職員のニーズに合わせた講演やシンポジウム、さらには職能開発をめざした研修会などを活動の一環として積極的に開催しています。
FDフォーラムは原則として、年間3回開催しています。2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、第1回を中止とし、オンライン授業のためのFDセミナー(全6回)を代替実施しました。
第2回「大学授業を探究する~授業が面白くなるSoTL~」
開催日:2020年10月17日
参加者:132人(学内83人、学外49人)
本フォーラムでは、井上史子センター長司会のもと、京都大学高等教育研究開発推進センター長 飯吉透氏による講演「今なぜSoTLなのか:日本の大学における可能性と課題」、本学薬学部教授 黄倉崇による事例発表「薬学卒業研究における調べる力、考える力、プレゼン力向上のための評価尺度開発」、同じく本学医療技術学部スポーツ医療学科助教 大熊誠二による事例発表「主体的な学修に寄与するスポーツ方法実習(水泳)におけるICT利活用研究」、桐蔭横浜大学副学長 森朋子氏による講演「大学だからこその授業研究のススメ-学生の学びを中心に-」が行われました。
第3回「各学部学科、研究科等による活動報告」
開催日:2021年2月16日
参加者:63人(学内63人)
当センターによる活動報告に加えて、八王子キャンパス内の各学部学科、研究科等が行っているFD活動から3件のFD活動報告がありました。今回は、法学部政治学科、教職研究科、共通教育センターから発表いただきました。
開催日:2020年8月17日、9月11日、10月23日、11月13日、12月25日、2021年1月29日
2020年度春期より、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため八王子キャンパスでオンライン授業が導入されたことを受け、教員のオンライン授業を支援するために全6回にわたり企画・実施しました。オンライン授業における授業設計や成績評価など、幅広いテーマを取り扱いました。
当センター業務の柱の一つとして、本学教員を対象に研修サービスを提供しています。その目的は、学生の学習の質の改善・向上と大学の教育理念である「自分流」の実現にあります。それらを達成するには学生自身の主体的な学習への取り組みはもちろんですが、それを支えリードする教員の教育力の向上・開発が欠かせません。
多様化、複雑化する大学教員の役割や社会からの要請に応えるため、2020年度より、年間を通して実施する主たる教員研修として「新任教員研修プログラム」「ブラッシュアッププログラム」「ティーチング・ポートフォリオ研修」の3つのコースを設けています。研修は、日本高等教育開発協会(JAED)が提唱する「教育職能の5領域」にもとづき構成しています。
【3つのコース】
■新任教員研修プログラム
原則、本学就任5年未満の教員を対象とし、シラバスの作成や成績評価など、授業運営に必要な教育力の向上をめざします。
■ブラッシュアップ・プログラム
教授法の継続的な研鑽を目的とし、文章作成の指導の仕方やICTの効果的な活用法など、より実践的・具体的なプログラム構成となっています。
■ティーチング・ポートフォリオ研修
新任者以上の教育経験のある教員を対象とし、自身のこれまでの教育活動の省察や当センター教員とのメンタリングを通して、教員個人のティーチング・ポートフォリオを執筆することを目的とします。
【教育職能の5領域】
SoTLとはScholarship of Teaching and Learningの略で、「教員による授業実践に関する学術的探求を通して教授・学習過程を改善する取り組み」のことです。当センターでは、FDへの取り組みとして2017年度よりSoTLプロジェクトを導入し、教員の授業研究を支援しています。
SCOT(Students Consulting on Teaching)とは、希望する教員に対して、教室内活動に関する情報を収集して提供するプログラムです。大学教育の質の向上と教室内活動を学生の視点から提供することを目的とし、授業と学習に関心を持つ学生によって行われます。SCOTになるには、当センターで有益な情報を教員に提供できるように、シラバスとはどのようなものかなど、FDに関するトレーニングを受けたあと、審査のうえ正式なSCOTとして認定されます。本学は日本の中では初めてSCOTに取り組んだ大学で、2012年度より活動を行っています。