センターの概要・理念
センターの概要・理念

「知識」「探究」「コミュニケーション」を重視した教養教育を推進しています

大学における共通教育の位置づけは、大学ごとで異なります。多くの大学はディプロマポリシーを具現化するため、専門教育の充実にしのぎを削っています。しかし、専門教育の質を高めるためにも、共通教育の充実が不可欠です。共通教育をどのように捉えるか、時代とともに変遷してきました。多くの大学では、未だ、専門教育の基礎教育と位置づけています。共通教育は、学生が社会に出てからも役立つ、批判的思考力、洞察力、複眼的視野を育むためのものでなければなりません。共通教育は、大学教育の質を測るバロメーターとなります。昨今、「グローバル人材」「グローバル社会」の重要性が喚起されているなかで、大学教育、なかでも共通教育をどのように位置づけるかが問われています。本センターでは、「知識力」「探究力」「コミュニケーション力」を備えたグローバル市民の育成を目標に掲げ、各学部・学科と密接な協力関係のもと、本学がめざす共通教育を行っています。 本センターの活動は、初年次レベルに留まらず、大学全体の学修および研究支援も包括します。すなわち、各学部学科のカリキュラム・ポリシーはもとより、ディプロマポリシーにも、このグローバル市民の育成の理念を反映します。

センターの理念

高校から大学へと進学する際に学ぶ導入教育は、その後の学習意欲を左右する大きな分岐点です。本センターでは、導入教育をはじめ共通教育全般において、さまざまな形で「学びの転換」を仕掛け、学生たちが潜在的に持っている「学ぶ楽しさ」を刺激することをめざしています。高校から大学への「学びの転換」の仕掛けは不十分です。生徒から学生に呼称が変わっただけではありません。具体的には、これまでの受動的な学びから主体的・能動的な学びと変わります。センターが関わる「総合基礎科目」「言語教養科目」「自己啓発支援科目」などを通して、あらゆる職業や専門分野において共通する、根本的な能力の器と人間力を養います。

センターの目的と方針

共通教育センター(Center for General Education)は、これからの価値デザイン社会で活躍する人材育成に資する科目内容の開発・改良・教材開発、さらにはカリキュラムの提案などを通して共通教育を推進します。

大学も社会の一員であり、中長期あるいは短期的な社会変容の影響を受けることはいうまでもありません。リテラシーレベルの基礎教育から上位接続科目も含めた共通教育体系全体について、社会変容を取り入れて授業改善をすべき箇所、あるいは従来の教育内容を充実すべき箇所等を検討しつつ、結果として帝京大学の教育指針に沿った共通教育を提供する必要があります。

例えば、学習指導要領改訂で、小学校からのプログラミング教育が導入され、高等学校「情報Ⅰ」必修化でデータ分析基礎を学んだ学生が大学に入るタイミングにあわせて、大学における情報処理系リテラシー科目内容の整合性を取ることが求められます。また、AI(人工知能)技術を取り入れてビックデータを活用するデータドリブン社会の到来に向け、リテラシーレベルの数理・データサイエンス科目の開発と学生への学修機会提供も喫緊の課題です。さらに、今後めざすべき社会像を価値デザイン社会あるいはSociety 5.0の社会として捉えた場合、新たな仕組みを提案できる人材育成の一つとしてリテラシーレベル知的財産教育の導入も検討課題です。従来の各共通教育科目に対する地道な改善は今までと同様に進めつつ、センターとして上記の開発を前に進めます。

設立の経緯

本センターは、大学教育課程の専門教育に分類されない部門を学部学科を横断的に取りまとめ、さまざまな教育課題や教養教育の検討、改善を実質的に行うために、「帝京大学総合教育センター」として2007年に発足しました。

特にFD活動においては、FD委員会との強い結びつきに加え、さらなるFDの研究・開発を行うため、2011年に設置された帝京大学高等教育開発センター(CTL)と連携するなど、FDの実践を担うための組織として、全学に不可欠な存在へと進化を遂げてきました。

2017年の「帝京大学学修・研究支援センター」への名称変更を経て、2020年4月に「共通教育センター」として組織名を変更いたしました。これは、グローバル市民の育成に重点を置いた従来からの教養教育改善への取り組みをベースに、予測可能な時代を生きるための、文系学生を含むAI活用や知財活用などの人材育成の仕組み作りを視野に入れた変更です。