センターの概要・理念
センターの概要・理念

センターの理念

当センターは、宇都宮キャンパスに既存の機器、また今後導入する共用性の高い先端機器を大学全体の研究資源と位置づけ、利用、保守、管理ならびに運用を共同で行うことを目的としています。
研究の推進役となる機器を当センターにて一元化することにより、運用の経済性と効率性を高めることが可能になりました。今後、本学の研究体制がより一層強化され、学際研究への発展に大きく寄与することが期待されます。

センター長からのメッセージ

センター長
柳原 尚久教授
センター長 柳原 尚久教授

昨今の研究は大学・企業を問わず、学際化が益々顕著になっており、研究を推進するうえで、高度な装置や機器が不可欠となっています。一方、これらの装置や機器は高性能であるが故に高額であり、個々の研究室で対応することが困難になっています。本センターは、これらの高額な装置や機器を大学全体の研究資源と位置づけ、購入・利用ならびに運用を経済的かつ効率的に行うことを目的とし、キャンパス内の研究体制を強化すると同時に、研究者への利便性向上もめざし、研究の推進役を努めたいと思っています。
本センターは上述の基本理念に基づき、2018年4月に創設され、今年で3年目を迎えます。この度、センターの記事を執筆するにあたり、ご挨拶かたがた、センターが創設されるまでの経緯を簡単に説明させて頂きたいと思います。

本センター創設の礎を築いた先生がお二人いらっしゃいます。お一人目は横田孝雄教授です。横田先生が立案し統轄された「植物におけるステロイドホルモンの機能と系統発生」に関する研究プロジェクトが、2008年〜2012年にかけ文部科学省が管轄する私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択されました。このプロジェクトで購入・設置された主な機器は次の通りです。

  • ICP(高周波誘導結合プラズマ発光分光分析装置)
  • GC-MS/MS(ガスクロマトグラフィー質量分析装置)
  • LC-MS/MS(液体クロマトグラフィー質量分析装置)
  • Q-TOF/MS(四重極飛行時間型質量分析装置)
  • リアルタイムPCR

お二人目が山根久和教授です。横田先生のプロジェクトを引き続き、横田先生と同様の支援事業に採択され、2013年〜2017年の5年間、「植物オキシリピンの生理機能の解明とその応用」に関する研究拠点が、当キャンパス内の理工学部バイオサイエンス学科内に設置されました。このプロジェクトで購入・設置された主な機器は次の通りです。

  • 共焦点レーザー顕微鏡 
  • 卓上走査型電子顕微鏡
  • イメージング質量分析計 
  • 高速液体クロマトグラフィー
  • バーチャルスライドスキャナー 
  • レーザーマイクロダイセクション
  • 特定網室 

さらに、上記に挙げた装置・機器以外にも宇都宮キャンパスは、GC-MS(ガスクロマトグラフィー質量分析装置)、LC-MS(液体クロマトグラフィー質量分析装置)、LC-TOF-MS(飛行時間型質量分析装置)、NMR(核磁気共鳴装置)、X線回析装置、FIB(フォーカスト・イオンビーム加工装置)、透過型電子顕微鏡、EDS元素分析装置付走査型電子顕微鏡、など、多種多様な研究施設・装置を保有しています。

以上のように、お二人の教授が獲得された二つの大型プロジェクトと既存の機器を併せると、大学の莫大な研究資産になります。同時に、プロジェクトが継続された10年間で、学内の共同研究の確固たる基盤が構築され、微量定量分析を行うためには不可欠な、種々の試料の分離・精製に関するノウハウも確立されました。
このような経緯から、質・量共に優れた分析装置・機器、さらにはこれまでに蓄積された分析技術のノウハウを最大限に活かすべく、2017年に山根先生が中心になり、分析センターを発足するためのワーキンググループが立ち上がり、学長・理事長先生の快諾を受け、2018年の4月に「帝京大学先端機器分析センター」が創設されました。本年、2019年4月をもって1年が経過しました。その間、LC-MS/MSの分析依頼は、学内外を併せて97件、サンプル数にして2,130件にのぼります。また、当センターに所属する教員により、既に5報の論文が国際的な雑誌に掲載されております。さらに、当センター主催のもと、外部から講師を招へいし、「技術セミナー」および「研究セミナー」をそれぞれ2回ずつ、計4回のセミナーを開催することができました。
創設後1年で上述の成果を挙げることを可能にしたのは、横田先生と山根先生の薫陶を受け継いだセンター所属の各教員と専任技術職員の研究への情熱の賜物です。
当センターの喫緊の目的は、創設から3年後を目処に私学事業団への認可申請を行うことです。今年度以降もこの目的を達成するべく、今まで以上に業績を積み重ね、本学の研究体制のいっそうの強化を図るために、さらなる先端機器の確保と効率的運用に努めてまいる所存です。
今後とも、ご関係の皆様からのご指導・ご鞭撻を賜り、当センターを益々発展させていきたいと思います。