帝京大学アジア国際感染症制御研究所 研究内容

アジアを中心とした感染症制御に関する研究を行っています

帝京大学アジア国際感染症制御研究所では、当面インフルエンザウイルスやアシネトバクターなどによる呼吸器感染症を主とし、その検査法、発症機序の解明ならびに治療法開発について研究し、アジア地域での感染症制御を目標としています。

1. 感染症制御に関する研究

■インフルエンザウイルスやアシネトバクターなどの微生物についての解析と検査法

■アジア地域での感染症:主として呼吸器感染症:インフルエンザ(H5N1)治療、発症機序の解明、治療法開発

■感染症予測シミュレーション

2. 感染症制御因子に関する研究

■好中球機能解析

■サイトカイン

■炎症性因子の解析

■MPO(Myeloperoxidase)の機能の解析

3. 感染症誘発の炎症性疾患に関する研究

血管炎などの炎症性疾患は、感染症によって誘発されることや推定の報告があり、これまで、我々はインフルエンザの劇症化が炎症性サイトカインストームによっておこり、また、炎症細胞の関与を明らかにしてきている。これら炎症性細胞・炎症性サイトカインが血管炎の誘発にもかかわっている。日本と欧州との血管炎の疫学調査研究は、国際的に評価されている。

4. 国際共同研究・国際交流

■国際共同研究

『日本医療研究開発機構(AMED) e-ASIA JRP』

日本・ベトナム・フィリピン3か国のインフルエンザおよび結核による呼吸器感染症の制御と技術移転および治療法の検討を目的とする。

本研究で日本とベトナム・フィリピンが交流を通じて相互的に取り組むことで、共通の遺伝子タイピングシステムを技術移転し、インフルエンザの重症化因子の解析、従来比較が困難であった結核菌の亜型分布、伝播様式の呼吸器感染症についてアジアの多国間で共有し、臨床疫学情報と対応させることで、国際的なインフルエンザおよび結核感染による呼吸器疾患への対策に資する共同研究モデルとする。

具体的には、ハノイ・国立小児病院と共同で解明してきたH5N1の重症化因子とNS1遺伝子の解析技術をベトナム・フィリピンに技術移転する。日本で確立した重症肺炎治療薬マクロライドの治験の準備とインフルエンザ重症化肺炎の新しい治療薬の開発・治験の準備をする。

【日本側】臨床研究プロトコール作成支援、データベース化、遺伝子、重症化因子を解析する。

【ベトナム側】臨床研究プロトコール作成、承認、患者からの検体採取、臨床疫学データ解析、遺伝子解析の一部を担う。

【フィリピン側】臨床研究プロトコール作成、承認、患者からの検体採取、臨床疫学データ解析、遺伝子解析の一部を担う。

※本プロジェクトは、2015年度より科学技術振興機構から日本医療研究開発機構(AMED)に移行。

■国際交流

アジア地域からの大学院生の受け入れ、帝京大学の学生、院生、研修医のアジア地域の施設での感染症の実地研修

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