帝京大学医真菌研究センター

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真菌-宿主 相互作用研究

真菌と宿主の相互作用は、宿主内の他の微生物との相互作用を含め複雑な様相を示しており、新たな予防治療法の開発には、その理解が必要な状況となっています。その観点から、真菌感染に対する生体防御能、真菌感染あるいは真菌成分による生体の免疫能の調節および天然物による感染制御などのテーマで研究を進めています。単なるメカニズムの解析だけでなく、真菌症の予防・治療に結びつくような研究を中心としていることが特徴です。

真菌感染に対する生体防御能の研究として、各種白血球のCandida albicans 発育阻止能について検討し、漢方補剤、天然物による活性増強、さらには感染モデルでの感染予防治療効果を明らかにしています。また、多糖体を含む真菌成分自体が、免疫能を刺激し影響を与えるため、免疫調節剤としての真菌成分の研究も進めています。

真菌の産生する生理活性物質と病原因子の検索、C. albicans などの二形性発育の形態形成のメカニズムとその制御の解析も行っています。最近の研究成果としては、C. albicans の産生する酵母形発育促進物質(クォーラムセンシング物質として知られるテルペノイド)ファルネソールが、単に病原因子として働くのではなく、粘膜感染の重篤化の阻止に働くことを明らかにしました。

免疫抑制マウスに発症させた食道カンジダ症

膣カンジダ症マウスに植物精油を投与すると
Candida albicansが酵母型となる