海外研修

海外ならではの多様なプログラムにより、グローバルな人材育成をめざします

2016年度、海外医療研修(アメリカ・コロラド州デンバー市)

福岡医療技術学部の海外医療研修は、現地でのセミナーや施設訪問を通じて、日米の医療・保険制度の違いを学んだり、また、さまざまなレクリエーション活動を通じてアメリカの文化を体験するという、質量ともにバラエティ-に富んだプログラムです。

研修実施内容

2016年度、海外医療研修(アメリカ・コロラド州デンバー市)

【研修期間】2016年9月3日~9月11日

【参加人数】学生31名

9月3日

出国、現地到着後、オリエンテーション

9月4日 セミナー「日米ヘルスケアシステム比較」by Mr. T.R. Reid氏(ジャーナリスト、作家)
9月5日 セミナー「アメリカ合衆国の医療と課題」 朝倉由紀氏(米看護博士、米ナースプラクティショナー)
9月6日

【理学療法学科、作業療法学科、看護学科】

・レジス大学訪問

・セミナー「OT & PT Education in the USA」、人体解剖学実習体験

・セミナー「Nursing Program in the USA」、人体解剖学実習体験

【診療放射線学科、医療技術学科】

・コロラド州立大学訪問

・セミナー「アメリカで研究者として働くということ」、加藤宝光先生研究室見学、大学附属動物病院訪問

9月7日

【理学療法学科、作業療法学科】

デンバー・ヘルス・メディカルセンター、クレイグ病院、イノベージ・ジョンソン・アダルト・ディプログラム訪問

【看護学科、診療放射線学科、医療技術学科】

こども病院、コロラド大学病院、デンバー・ヘルス・メディカルセンター訪問

9月8日~9日 ロッキー山脈国立公園観光など
9月10日 デンバー空港出発
9月11日 帰国

【2日目】セミナー「日米ヘルスケアシステム比較」ティー・アール・リード氏

世界各国の医療保険制度についてお話していただきました。現在、世界の医療保険制度は①The Beveridge Model ②The Bismarck Model ③The Douglas Model ④The Out-of-Pocket Model の4つに分類されており、先進国は、ほぼ①~③のどれかに該当しますが、アメリカや中国は例外で、独自の医療保険システムであると説明いただきました。リード氏は、日本の医療制度のすばらしさを力説しており、学生も改めて医療制度について考える機会となりました。

【3日目】セミナー「アメリカ合衆国の医療と課題」朝倉 由紀 氏

アメリカと日本の免許制度の違いについて講義していただきました。まず、大きな違いとして、アメリカでは理学療法士が認定資格を取得すると創傷処置ができる点をあげられ、次にMedicare(高齢者を対象とした老人保健のようなシステム)やMedicaid(低所得者を対象とした、日本でいう生活保護のようなシステム)といったアメリカの代表的な医療保険制度について紹介していただきました。また、アメリカの看護教育制度の話では、看護師をめざす学生が、短期大学・専門学校などで栄養学や解剖学、生物学などの単位を取得後に大学に入学する場合がほとんどだということ、さらに高度実践看護師(APN)や、肥満問題とその取り組みについてもご説明いただきました。

最後に、アメリカでの臨床現場におけるチーム医療の重要性について言及し、講義を締めくくりました。

【4日目】コロラド州立大学訪問(診療放射線学科、医療技術学科)

ウェルカムセミナーとして加藤宝光氏による「アメリカで研究者として働くということ」をテーマに講義が行われました。質疑応答も活発に行われ、講演後には加藤研究室の学生との交流や研究室の見学があり、X線照射装置、Csガンマ線照射装置などの設備や顕微鏡による染色体の観察を行うなど、大変貴重な経験となりました。

午後は、コロラド州立大学付属動物病院へ移動し、リアリー氏に病院施設を案内していただきました。学生は施設の大きさ、充実した設備を目の前に大変驚いていたが、海外の実際の臨床現場に触れることができた機会となりました。

【4日目】レジス大学訪問(理学療法学科、作業療法学科、看護学科)

セミナーは学科ごとに行われました。理学療法・作業療法学科はスミス氏、ホルム氏による「OT & PT Education in the USA」と題した講義を行っていただきました。日本では、高校卒業後に大学や専門学校を卒業して国家試験を受験できますが、アメリカでは理学療法士は2002年から博士課程修了後、作業療法士は2025年から博士課程修了後に国家試験が受験できます。また、理学・作業療法士ともに、女性が多い職場であることに学生は驚いていました。

看護学科はフラー氏による「Nursing Program in the USA」についてお話をしていただいたあと、レジス大学の学生と学習方法の違いについて意見交換を行いました。その後は模擬授業を行い、学生はグループに分かれて演習に参加し、アメリカでの看護の現場を体験しました。

午後は理学・作業・看護学科の学生合同で、解剖学の演習に参加しました。実際の検体を学生全員が解剖したり、肺や心臓、皮膚、筋、神経などに直に触れることができる大変貴重な機会でした。

【5日目】こども病院(Children’s Hospital)訪問(看護学科、診療放射線学科、医療技術学科)

当日は学科ごとに分かれての行動で、看護学科はフラー氏による「ワトソン看護理論のケアリングについて」といった内容で講義が行われました。ケアリングは哲学・倫理・実践の3つを中心として実施されること、Living the 10 Caritas Processesについての説明、それらをふまえて、ケアリングにおける看護師の自己の内面をコントロールすることの重要性や、看護師そのものが患者さんとっての重要な存在であるといった内容をお話しいただきました。その後、オマーン氏による小児疾患とそのケアについての説明があり、特に、外来看護、筋ジストロフィー、酸素が必要な児に対する在宅医療についてお話いただきました。

研修の様子

研修の様子01

研修の様子02

研修の様子03

研修の様子04