上出哲広研究室

本研究室では、人間の推論を研究する学問である「論理学」を基にした「推論に関する科学・工学」を教育・研究課題としています。論理学は主に以下の3つの分野に分けられます。

(1)情報科学・工学に現れる推論の基礎としての情報論理学。

(2)推論の数学的な構造を研究する数理論理学。

(3)推論を哲学的な視点から捉える哲学的論理学。

本研究室では、これら3つの分野のうち、特に(1)の情報論理学の教育・研究に中心的に取り組んでいます。情報論理学の観点から、人工知能・ソフトウェア科学・理論計算機科学に現れる「推論にかかわる課題」に取り組んでいます。また、上記(2)(3)の分野に関連する課題にも幅広く取り組んでいます。

基本情報

教員名・所属 上出哲広准教授 / 理工学部情報電子工学科
専門分野 論理学、理論計算機科学、ソフトウェア科学、人工知能
研究テーマ

論理学とその情報科学への応用に関する研究

研究キーワード 知識表現、推論、非古典論理
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研究紹介

モデル検査の基礎と応用に関する研究

モデル検査は、ソフトウェアおよびハードウェアの検証技術です。同技術は、2007年度のチューリング賞の受賞対象となった技術であり、時間論理を応用した技術です。本研究では、同技術の拡張や新たな応用分野の創出を目的としています。特に、矛盾許容性を適切に扱うことが可能なモデル検査の拡張である矛盾許容モデル検査や、階層性を適切に記述可能なモデル検査の拡張である階層モデル検査などについて研究しています。これら拡張されたモデル検査技術の新たな応用として、ソフトウェア検証分野での応用だけではなく、人工知能分野への応用も模索しています。

 

知識推論システムの論理的基礎付けに関する研究

知識表現と推論は、人工知能分野における最も重要な研究課題の一つです。例えば、これらは、インターネットを構成する基盤技術の一つであるwebオントロジー言語の開発に必要となるものです。本研究では、知識表現と推論を組み合わせたシステムである知識推論システムの論理的基礎付けに取り組んでいます。特に、webオントロジー言語の基礎として使用されている記述論理の拡張や変種を構成し、それらを用いた知識推論システムの効率の良い構成法を模索しています。より表現力が高くかつ効率的な知識推論システムを構成するための方法を模索しています。

 

非古典論理の研究

非古典論理とは、通常の数学で使用されている標準的な古典論理以外の論理の総称です。非古典論理の具体例としては、様相論理、矛盾許容論理、部分構造論理、量子論理、無限論理および構成的論理などが挙げられます。本研究では、これら非古典論理に対する基本的な性質を明らかにする研究を行っています。そのような基本的な性質を表す定理として、完全性定理、カット除去定理、正規化定理、埋め込み定理および補間定理などがあります。本研究では、これら定理を証明するための簡単な方法や新しい定理を得るための新たな証明法などを開発しています。

論文発表・学会発表

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