植物分子細胞学研究室(篠村知子研究室)

私達は微細藻類の光環境への応答特性を分子レベルで明らかにする基礎研究や、微細藻類の新品種をつくりだす研究を行っています。微細藻類はこの地球上で20億年以上昔から多様な進化をとげてきた興味深い生物群で、多くの微細藻類が脂質(オイル)を蓄積します。微細藻類の単位面積あたりの脂質生産効率が圧倒的に高いという特性に注目があつまり、未来のバイオ燃料の原料としての利用が期待されています。当研究室では、卒業研究の学生や大学院生や博士研究員や海外からの留学生と共に、他大学や企業との共同研究も活発に行っています。

基本情報

教員名・所属 篠村知子教授 / 理工学部バイオサイエンス学科
専門分野 植物生理学、地球環境生物学
研究テーマ 微細藻類の基礎研究およびバイオ燃料への応用研究
研究キーワード エネルギー、細胞周期、光、ユーグレナ、ミドリムシ、植物、生態系、プランクトン、微生物、進化、クンショウモ、緑藻、分子レベル
教員紹介URL

研究紹介

微細藻類の強光ストレス耐性向上のための分子機構の解明

ジェット燃料原料としての有用性が期待されている微細藻類ユーグレナを屋外で効率よく培養生産することを阻む大きな環境要因に、「強光ストレス環境」があります。多くの微細藻類は、太陽の直射光のような強すぎる光の下では増殖が阻害される問題があり、その解決は重要な研究テーマです。本研究では、強光ストレスに重要な役割を持っているカロテノイドに着目し、ユーグレナにおけるカロテノイド合成系の全酵素遺伝子群をクローニングし、詳細な機能解析や調節機構の解析を進めています。これにより強光ストレス耐性との関連を明らかにし、微細藻類バイオマスの高効率生産に役立てることをめざしています。

微細藻類の生活史の光調節機構の解明

微細藻類の成長や分化には、「光」が重要な役割を果たしています。光による調節は、「光合成系の駆動を介する制御」と「光シグナル伝達を介する制御」に分けられますが、これらを厳密に区別する研究は微細藻類においてはこれまで進んでいませんでした。私たちは、うつのみや文化の森の敷地内の森の池から単離培養したフタヅノクンショウモの無性生殖サイクルを詳しく調べ、その生活史が光によってどのように調節されているかを、共焦点レーザー顕微鏡観察やトランスクリプトーム解析による詳しい分子メカニズムの解明をめざしています。

微細藻類を用いたバイオ燃料生産技術を企業と共同研究

バイオ燃料開発を行っている企業との共同研究により、私たちの最先端の研究を応用に結び付ける取り組みを行っています。微細藻類の遺伝子レベルでの環境応答解析や分子育種などに、今後の進展が期待されています。

論文発表・学会発表

研究室の様子

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2016年度研究室メンバー

研究室の様子01

研究室の様子02

研究室の様子03

宇都宮大学の児玉研究室との
合同セミナー

ホームカミングデーに集まった卒業生と在校生

日光戦場ヶ原野外観察01

日光戦場ヶ原野外観察02

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