バイオサイエンス学科の授業紹介

生物学と化学の分野を中心に、多彩な授業で知識と思考力を養います

バイオサイエンス学科の授業内容は非常に広範囲に及びます。なかでも中心となるのは生物学と化学の分野。植物や細胞について分子レベルで理解しその構造や機能に関する知識を身につけたり、バイオテクノロジーの原理や具体例を学んだり、病原細菌と感染症について理解し抗生物質の構造や作用の基礎知識を習得するなど、多彩な授業により広汎な知識と総合的な思考力を養っています。

専門科目

植物分子生物学

植物分子生物学

近年の分子生物学の発展により、植物の様々な生命現象が分子レベルで解明されてきています。本科目では、植物生理学分野に重点を置き、植物の種子発芽と生長、花成、環境応答などについて、最新の研究紹介をまじえて授業を行います。それにより、植物という生物を化学や遺伝子といった分子レベルで理解する手法を学びます。また、遺伝子組換え植物などのバイオテクノロジーについて正しい知識を身につけ、その応用性について考察できる力を身につけます。授業では、まず植物の構造と機能について概説します。次に、植物の種子発芽と生長を制御する仕組みについて解説します。そして、植物という生物にとって大切な器官である「花」について、その構造や生殖の仕組みなどを解説します。また、根を張って動けない植物が、光や重力、乾燥や温度変化など様々な環境変化に適応するしくみについて解説します。最後に、現代社会の食料・エネルギー問題における植物バイオテクノロジーの役割と、最新の植物分子生物学の研究について学習します。

バイオテクノロジー入門

バイオテクノロジー入門

バイオテクノロジーは、バイオサイエンスの知識に基礎を置く生物利用技術です。さまざまな分野からバイオテクノロジーの具体例を紹介し、どのようにバイオテクノロジーが利用されているのかを理解します。また、新しい技術についても、その安全性や有用性を判断できるようになることを目標とします。高校で生物を学んでこなかった学生にもわかるように、基礎的な事柄も含めてわかりやすく授業を行います。

 

細胞生物学

「細胞生物学」とは細胞の営みを分子レベルで理解する学問です。本授業では、細胞の構造、細胞の機能(細胞周期や細胞分裂、細胞死)、エネルギー代謝、遺伝情報の発現、シグナル伝達の原理と多様性を中心に学習します。さらに、「分子」「細胞」「組織」「器官」「個体」の階層性を理解することで、細胞の相互の連携から生み出される免疫系や脳神経系など、生命活動に必須な現象についても学習します。授業は、演習問題や小テストを取り入れながら理解度を確認しながら進めます。

微生物薬品化学

微生物薬品化学

日本は多種多様な微生物が生息するのに極めて恵まれた環境にあります。ペニシリンの発見を契機として微生物が生み出す生物活性物質の開発研究は医療、農業、酵素利用による生活環境の改良など、人類に多大な恩恵をもたらしてきました。本授業では、代表的な病原細菌についての性質と病原性および病原細菌によって起こされるヒトの感染症とそれらの病態を理解し、治療に用いられる抗生物質の化学構造と作用機構関連の基本的な知識を習得します。

授業では、以下のような内容を学習します。

(1)微生物の分類と特徴 (2)感染と発症 (3)病原細菌 (4)化学療法発展の歩み (5)各種抗生物質の化学と生物活性 (6)薬の作用機序

実習・演習科目

環境衛生学実験

環境衛生学実験

環境中には、健康に影響を与える可能性を持つ天然物あるいは人工物質が存在しています。食品の製造・保存に使用される添加物や容器に含まれる微量成分、食品中に混入した細菌や金属イオン、および産業活動により放出される化学物質などがその例です。授業では以下のような内容で、これらの要因を生活環境中から検出・定量する方法を学びます。

食品中に含まれる、(1)残留有機物、(2)食品添加物、(3)金属溶出物を分光光度計や原子吸光分析装置、クロマトグラフィー、GC-質量分析装置などを用いて検出・定量する方法、環境中の化学物質の生態毒性度を微細藻類を用いて検出する方法、細菌・バクテリオファージを選択培地や寒天培地により検出する方法などです。

微生物学実験

微生物学実験

この授業のねらいは、大腸菌プラスミドを用いてDNA組換え実験操作の基本技術を学ぶことにあります。実習では、次のような内容を学習します。

(1)DNAの連結と形質転換:プラスミドベクターDNAの作製およびlacZ DNAとの連結、塩化カルシウム法による大腸菌の形質転換

(2)DNAの精製:アルカリ-SDS法によるプラスミドDNAの抽出と精製

(3)制限地図の作成:組換え体プラスミドDNAの制限酵素切断とアガロースゲル電気泳動による切断部位の同定

(4)試験管内でのDNA増幅:PCR法によるlacZ DNAの増幅

(5)遺伝子発現の調節:lacZ遺伝子(β-ガラクトシダーゼ)の誘導発現および呈色反応による酵素活性の測定など。

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