診療放射線学科の授業紹介

知識や技術だけでなく、コミュニケーション能力も高めていきます

学内の充実した設備を使用して、基礎から実践まで学んでいきます。機器の操作はもちろん、原子や放射線の基礎知識を学ぶとともに、少人数で行う実験や実習を通してコミュニケーション能力も身につけていきます。

基礎分野

放射線物理学Ⅰ

放射線物理学Ⅰ

この授業では、まず原子の基本構造を学習し、続いてX線の発生およびX線の物質との相互作用を中心に学習します。これらの基礎知識の学習を通して、「放射線物理学Ⅱ」、「診療画像機器学」、「放射線管理学」などの専門科目を学ぶ際の基礎力の獲得をめざします。

医用画像情報学Ⅱ(ディジタル画像)

医用画像情報学Ⅱ(デジタル画像)

この授業では、近年の急速的なフィルムレス化と、20世紀末に米国FDA(食品衛生局)により認可されたCAD(コンピュ-タ支援診断)の主役となる「デジタル画像処理」について学びます。デジタル画像処理は、デジタル信号処理(DSP)分野の一部であるので、DSPの基礎的事項および高速フーリエ変換(FFT)について理解し、標本化と量子化、数学モデル、画像強調などを学び、デジタル画像処理の臨床応用についての基礎知識を習得し、その後、3次元医用画像、CADの基礎について学びます。これらの知識を理解し、将来の医用画像部門で働くスペシャリストとしての素養を高めることをめざします。

放射線治療技術学Ⅰ

放射線治療技術学Ⅰ

現在の高齢化社会においてがんは既に身近な問題となる一方、放射線治療技術の進歩も目を見張るものがあります。放射線治療技術学とは、社会的には放射線のリスクが叫ばれる中、敢えて大量の放射線を人体に照射する多くの根拠を学ぶ学問となります。その意味で、放射線治療について最も重要な事は何かといえば、正常組織を極力守りつつがん細胞に適切は放射線量を吸収させることといっても良いでしょう。このことを具体的に理解するために、線量分布の解釈をはじめ、放射線の種類、エネルギーの変化による治療部位との関係性、また治療機器や生物学的な知識を含めた総合的な理解をもとに、さまざまながんに対する適切な放射線治療の理解へと繋げていくことをめざします。放射線を知り、そしてがんを知った上で、患者さんの心情やQOLの重要性を把握して対処できる人材を育てることをめざします。

実験・実習分野

医用工学実験

医用工学実験

医用工学の内容はほとんどが電気電子工学です。抵抗器やコンデンサーやコイルなどをつなぎ、そこに信号を流してどんな波形になるかを観察します。その結果がこれまで学んできた理論ときっちり合うかどうか、合わないならなぜか、ということを考えるのがこの実験の目的です。5人一組で準備からレポートまでこなします。以前の実験でははんだごてで部品をつないだものですが、最近ではブレッドボードという優れもののおかげで部品接続は極めて簡単になりました。また、マルチメータ(電圧や容量が測れる)などの計測機器、ファンクションジェネレータやトランジスタといった数百に及ぶ部品が充実した設備があります。指導体制も主任の教授以外に、TA(teaching assistant)や補助の教員が4、5名体制で実験をフォローしています。

基礎診療画像技術学実習

基礎診療画像技術学実習

基礎診療画像技術学実習では、X線の特性や性質を学ぶ基礎実験と、X線撮影装置の使用方法や動作原理、X線撮影に必要な各種条件を体験的に学習し、病院で実習を行う臨床実習に対応できうる撮影技術の基礎を学びます。同時に、各種検査の画像診断に結びつく読影の基礎や医療従事者としての心構え、患者接遇の方法、感染症対策などの実践的技法や知識を学びます。

診療画像技術学実習Ⅰ(専門分野)

診療画像技術学実習Ⅰ

診療画像技術学実習Ⅰでは特殊撮影装置を使用した撮影法の実習を行います。FPDを使用した消化管造影検査、CR撮影、CT検査、MRI検査、マンモグラフィー検査では専用のファントム(模型)や各種測定用具を撮影し、装置の原理や使用法、性能評価の方法を学びます。特に放射線被ばくのない無散瞳眼底撮影、超音波撮影では学生が互いに検者、被検者に分かれて実際に撮影を行い、患者接遇を含め、より実践的な技術や知識の習得をめざします。なお、病院実習を間近に控えた前期にOSCE(Objective Structured Clinical Examination客観的臨床能力試験)を実施します。

 放射線管理学実験Ⅱ(専門分野)

放射線管理学実験Ⅱ

放射線や放射性物質を安全に取り扱うためには、放射線発生装置や放射性同位元素について知識が必要なのは当然ですが、「放射線管理」の観点からは、放射線による被ばくの線量限度を知り過剰な被ばくをしないために、環境中の放射性物質濃度を測定して安全を確保することも重要です。本授業では、さまざまな環境中の放射性物質濃度の測定法を習得し、合わせて放射線測定や管理の難しさと大切さを体感することを目的とします。

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