社会学科の授業紹介

社会のしくみを実践的にかつ幅広い視野で学ぶことができます

SNSによるコミュニケーションの取り方、少子高齢化や年金問題、メディアを通しての情報コントロールなど、社会学は私たちの生活に深くかかわっています。本学科では4年間の学習を通して、社会とは何かを論理的にとらえ、考え、理解する思考力を身につけることのできる多彩なカリキュラムや、常識を超えた高度な専門知識を学ぶことができる授業があります。

 

広告文化論・広告ビジネス論

メディアの社会的影響の一例として、テレビCMやネットCM、交通広告といったさまざまなかたちで、企業など組織のメッセージを社会に伝える「広告」について学びます。広告文化論では、社会と広告が互いに影響を与えてきた歴史を事例を交えて考えます。広告の前身は江戸時代からあるのですが、第二次世界大戦になると新聞広告の多くが戦争に絡めたものになったり、現代では、女性の社会進出に伴って「家事」の表現が変化してきています。広告ビジネス論では、広告が複雑な分業体制にもとづいて制作されるしくみについて学びます。授業の中でコメントや質問を考えることで、より習熟度を高めるとともに、翌回にその疑問について回答、および考察することで理解を深めます。

 

メディアコンテンツ制作実習

本授業では、社会学的なメディア・リテラシー学習を深める一環として「映像コンテンツ制作」を学生自身でできるようになるためのさまざまなスキルを習得します。6~7人程度のチームに分かれて、家庭用のビデオ機材やスマートフォンなどを使い、ドラマ、CM、ドキュメンタリ一、PVなどの動画作品を制作します。企画の立て方、絵コンテや台本の書き方、撮影や編集の方法まで幅広く学んでいきます。メディア業界や企業の広告・広報活動に関心のある人、あるいは杜会学の他の分野(地域活性化・環境問題など)やボランティア活動で映像を活用してみたい人など、さまざまな人に広く門戸を開いています。

 

サブカルチャー論

サブカルチャーは、主としてハイカルチャー(高級文化)に対して下位文化として位置づけられてきたという経緯があります。また、他方ではハイカルチャーに対するカウンターカルチャー(対抗文化)として位置づけられることもあります。そこで、本講義では、サブカルチャーに関してメディア論の視点に立ち、理論的かつ史的観点から再検討を行います。それらの検討を通して、社会現象としてのサブカルチャーを理論的に理解し、また、今後のサブカルチャーのゆくえを主体的に考察できる素養の修得をめざします。学生自らが興味を持つサブカルチャーについて学術的な立場から理論的に再定義し、記述できるようになることをめざします。

 

マス・コミュニケーション論

なぜ社会学科に「マス・コミュニケーション論」という科目があるのでしょうか。それはマス・コミュニケーションという現象抜きに現代社会を理解することはできないからです。

社会学科では社会について学びます。社会は人びとの「つながり」でできています。そしてその「つながり」は人間同士のコミュニケーションによって作られます。近代以降、人間のコミュニケーションは大きく変化しました。マス・コミュニケーションの登場です。マス・メディア(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)によって、ニュース、娯楽、広告などの情報を多くの人たちが瞬時に受け取り、共有する社会になりました。その結果、社会のあり方も以前とは大きく変化したのです。マス・コミュニケーションに関する諸研究についての基本的な概念や理論の学習を通して、学生が社会を学ぶ基礎を確立するのを手助けするのが、この授業の目的です。

 

現代社会論 

社会学は、近代社会の自己認識の学といわれています。そこで、本講義は社会学の学習への入門として、「近代(モダン)」について深く追究したドイツの社会学者マックス・ヴェーバーの業績に関する解説を行います。ヴェーバーの支配の社会学(官僚制的支配)、宗教社会学(プロテスタンティズムと近代資本主義との関連、ヨーロッパとアジアの宗教の比較)、近代社会像(個人が機械の歯車のようになっていく傾向=全般的官僚制化をいかに抑えるか)を論じていきます。近代(モダン)社会を考える際に、どのようなポイントを押さえればよいか、について初歩から説明していきます。

 

社会学概論 

社会学とは何かについて、広く浅くさまざまなテーマをとりあげるなかで、学んでゆく講義形式の授業です。たとえば春期の授業では、犯罪、教育、資本主義、自己、いじめ、家族、男女の違いなどのテーマについて、入門的に学びます。社会学と聞くと、多くの人は高校までの社会科系の科目の延長線上にあるものじゃないかと思うかもしれません。その答えはイエスであり、ノーでもあります。確かに取り上げる内容は、歴史や地理、現代社会や政経で習った事柄と、かなりダブっています。けれども、問題の答えは教科書のように一つには定まりません。現実社会では、いろいろな物の見方によって、正解が異なるからです。教科書の答え、つまり常識的な見解を必要なら突き崩して、社会を多様な側面から眺め、自分なりの正解を手に入れる。社会学はとてもスリリングな学問なので、その一端を授業で伝えられたらと思っています。

 

宗教学

あなたは、世界のなかで最も宗教的な国はどこだと思いますか?

日本では、中東にあるイスラームの国々を挙げる人が多いかもしれません。しかし統計調査などによると、そうした国々と同じくらい宗教的なのがアメリカです。この事実は、日本人が持っているアメリカのイメージとは大きく異なるでしょう。アメリカは、ファッションや音楽、政治制度、経済システムなど、いずれも最先端にいます。したがって、近代化の先頭を走ってきたのがアメリカだ、という印象が持たれてきました。ところが、そうしたアメリカ像は、とくに21世紀に入ってから変更を迫られるようになっています。それではアメリカは、どういった意味で宗教的なのでしょうか。あるいは、どうして現在でも宗教的なのでしょうか。この講義は「宗教」について、アメリカ社会とその歴史を例にしながら学びます。

 

文化人類学 

その誕生以来、地球の隅々にまで生活圏を広げてきた人類。その生の具体的なありようは、時代・地域のなかで培われた「文化」を通して、極めて多様なかたちで展開してきました。いいかえれば、ヒトにかかわる諸現象はすべて、文化的現象でもあります。この授業では、ヒトの生を構成する諸側面のうち、特に「性」にかかわるもの(女性や男性であることにかかわる、あるいは生殖を含む/生殖に隣接する諸現象)に注目しつつ、ヒトがいかに文化的動物であるかを、その生/性の具体的多様性を通して観察していきます。「性」という、私たちの常識(これは「文化」の構成要素でもありますが)では「自然」に属するとされがちな現象を題材にすることで、私たちはヒトの文化性をいっそう深い部分で捉えることができるでしょう。

 

報道研究/ジャーナリズム実習

「メディア・リタラシー」を獲得するには「報道」「ジャーナリズム」について、アカデミックな学習だけでなく、現場に即した実践的なアプローチが必要です。「報道研究」「ジャーナリズム実習」はその要請に応えることを狙っています。「報道」は報道のケーススタディとして、「誤報」や「メディアスクラム」がなぜ生じるのか、注目される「調査報道」とはどういうものか、など具体的に学んでいきます。「ジャーナリズム実習」はもっぱらジャーナリズムに必要な「スキル」の修得をめざし、見出しのつけ方から模擬記者会見までさまざまなメニューに取り組んでいきます。

 

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