心理学科の授業紹介

幅広い領域の心理学をバランス良く、実践的に学んでいきます

心理学は、多岐にわたる角度から人の心のはたらきを研究する学問です。心理学科では、人の成長と発達に目を向ける発達心理学、人間関係における心理的なメカニズムを理解する対人関係心理学、認識や記憶に関して実験を取り入れながら学ぶ認知心理学など、幅広い領域の心理学をバランス良く、実験や観察を取り入れながら実践的に学んでいきます。

生涯発達心理学

生涯発達心理学 

人は、一生を通して発達していく生き物です。未熟な状態で生まれる赤ちゃんですが、かわいい姿や仕草から、周りの大人の積極的な世話行動を引き出し、たくさんの刺激を受けて育ちます。子どもから青年期にかけては、学校教育や社会の現場に適応していく一方、自分のオリジナリティを追求し、それを周りにアピールして、生きがいのあるライフスタイルを作り上げていきます。そして老年期も、心身の健康を維持し、生き生きと過ごす人たちがいます。一方私たちの生活は、自分の家庭や地域、大きく括れば国により異なるところがあります。また、産業構造の変化やネット化など、その時代からも影響を受けます。生涯発達心理学は、人間の一連の発達を説明する一方、そのような文化や時代にも目を向ける多角的な授業です。従って本授業では、できる限り学生の皆さんから意見を求める機会を持ち、一緒に学び合える授業となるよう心がけています。

対人関係心理学

自分、友人、家族、恋人、同僚、知人など、わたしたちはさまざまな人に囲まれて社会生活を営んでいます。「対人関係心理学」では、それらの人たちとの関係の諸相を科学的かつ実証的にとらえ、ただ生活しているだけでは気づきにくい心理的なメカニズムを幅広く理解することをめざしています。授業のテーマには、社会的態度、恋愛・配偶行動、援助行動、攻撃行動、集団力学、集団間関係、コミュニケーション、ストレスへの対処、関係の維持や崩壊、意思決定などが含まれます。これらのテーマそれぞれについて、社会心理学、進化心理学、認知心理学、パーソナリティ心理学の視点から行われた研究と、関連する理論を紹介していきます。この授業を通して、人を見る視野が大きく広がることを期待しています。

認知心理学

認知心理学

我々には七色に見える虹ですが、国によって色の数が異なることを知っていますか?目鼻口、同じ配置の顔なのにどうして友人をすぐに見分けることができるのでしょう。騒がしい駅のホーム、おしゃべりしている友だちの声ははっきり聞こえるのはなぜでしょう。いつも手に取って見ている10円玉、今すぐノートに描いてくださいと言われたら正確に描けるでしょうか?認知心理学は、日常の中で当たり前のこととして扱われているさまざまな事象が、実は複雑な情報処理システムによって成り立っていることを解き明かしていく学問です。授業では物体や顔の認識、記憶、注意、問題解決など人間の高次認知機能に関して、デモや実験を取り入れて幅広く紹介しています。

神経・生理心理学

神経・生理心理学 

私たちのさまざまなこころの働きを、心理学では知覚・認知・注意・記憶・意思決定・言語・共感・情動などという言葉で分類して表現します。神経・生理心理学は、このようなこころが生まれる神経基盤と、こころの働きを客観的にとらえる方法を学びます。まず、神経系の全体構造や神経の働きと脳部位の関係性を理解します。その後、こころの状態や変化を生体反応として客観的にとらえる方法を、最新の装置や方法を用いた計測を行うことで学んでいきます。たとえば、視認しにくい単語を見ているときの脳活動について「機能的磁気共鳴画像」で分析すると、後頭部の視覚性単語形状領野および前頭下部のブローカ野に活発な脳の活動を見ることができます。また、脳波や視線の計測によりこころの状態を理解したり、心電図や体表面温度、唾液アミラーゼの計測を活用して心的ストレスを評価するなど、さまざまな方法を、計測を体験しながら実践的に学んでいきます。

心理学検査・測定実習 

心理学検査・測定実習 

心理学は、客観的な事実に基づいて人間を探求する学問であり、研究には観察や実験、調査、検査が不可欠です。この授業では、心理学で使われる多様な検査、調査について実践的に学びます。知能を測定する「知能検査」、気持ちや行動などに関する質問に「はい・いいえ」で答えてもらう「質問紙法人格検査」、抽象的な図形を見て思うことを答えてもらったり絵を描いてもらうことで分析する「投映法人格検査」、その他「観察法」「対人魅力」「行動の測定」「尺度構成」「質問紙法調査」という合計8つの測定や調査について、それぞれ専門の担当教員が指導します。学生はこれらの検査や調査をすべて体験し、科学分野のひとつである心理学の基本的な素養を身につけていきます。

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