文学部の活発なゼミ活動

フィールドワークを通して体験的に、深く対象を掘り下げます

文学部はゼミ活動も徹底した実学主義。教室内での授業に留まらず、街へ、史跡へ、あるいは教育の現場へ活動の場を求め、フィールドワークを通して体験的に学ぶことで研究対象を深く掘り下げていきます。

日本文化学科

細田明宏ゼミ

細田明宏ゼミ 『日本の伝統芸能から身近な音楽など「芸能」について理解を深めます』

本ゼミでは、日本の音楽や芸能について各自が研究・分析・発表をし、質疑応答を行っています。発表のテーマは発表者である学生自らが設定するため、日本伝統の音楽や芸能のほか、ロック音楽、ホラー映画など幅広く取り扱っています。また課外活動として、日本の伝統芸能に関心を持つゼミ生を対象に、実際に伝統芸能に接してもらう機会を作っています。これまで、国立劇場における人形浄瑠璃(文楽)公演のほか、寄席で落語・講談を鑑賞する会を開催しました。特に文楽鑑賞に際しては、出演者に協力を仰いで簡単なバックステージツアーと人形操作体験を行い、実際の芸能に触れることができると参加者には大変好評でした。

史学科

森谷公俊ゼミ 

森谷公俊ゼミ 『古代ギリシア、アレクサンドロス大王の東方遠征を学びます』

本ゼミでは古代ギリシア史を扱っています。研究テーマは、東方遠征で有名なアレクサンドロス大王です。このテーマに対する研究の方法は主にふたつあります。ひとつは古代に書かれた大王の伝記を読み、彼の人物像を明らかにすることです。伝記には事実だけでなくさまざまな伝説や意図的な創作が含まれているため、それらを見分け正確な事実を引き出さなければなりません。そこが難しいところでありまた醍醐味でもあります。もうひとつは現地に実際に出かけその道をたどり、大王の遠征経路やその実態を復元することです。当ゼミはトルコにおいて学者の間で論争になっていたイッソス会戦の戦場を特定したり、イランのザグロス山脈で実地調査を行い、ペルシア帝国の都ペルセポリスに至る経路を探索するなどの成果をあげています。それらの研究結果を使い、授業では現地の写真を紹介しながら臨場感をもってアレクサンドロス大王の歴史を学んでいきます。

社会学科

浦野慶子ゼミ

浦野慶子ゼミ 『都市空間の諸問題について行動しながら学びます』

本ゼミでは、社会学の知識を生かして社会を複眼的に捉え、地域社会や都市空間でおきているさまざまな問題を発見し、解決のための具体策を考えることで、社会に貢献する意欲とスキルを伸ばすことを目標にしています。授業では、各自の研究発表、全体ディスカッション、グループ単位でのプレゼンテーションなどを行います。また学外へ出て「行動しながら学ぶ」ことも重視します。たとえば国民体育大会で環境美化ボランティア活動を実施し大会運営を支えたり、首都圏の「駅」について、駅周辺地域の諸問題やその改善、駅ナカ開発の実態などについてグループ単位で研究を行うなど、さまざまな活動を積極的に行っています。都市空間の研究では、都心にある本学の霞ヶ関キャンパスを使い、2・3年生合同のセッションも実施。これは、異学年交流を通じて新しいアイデアや課題解決を生み出す創発的な学びの促進が目的で、準備もゼミ生自身が協力して進めています。

吉野ヒロ子ゼミ

吉野ヒロ子ゼミ 『少人数単位のグループワークで全員が「眼と手と頭」を動かします』

本ゼミではマスメディアやインターネットなどのメディアと社会、人びととの関係を考えていきます。5名程度を1班として討論・発表を行うグループワークを中心としており、全員が「眼と手と頭を動かす」授業をめざします。扱う内容は受講者の要望や能力に合わせて毎年異なります。2014年度の前期は、ただ広告をするだけでは人びとが動かなくなった現在の状況を考えるために、『明日の広告』(佐藤尚之)と『新版戦略PR』(本田哲也)を4班に分かれて発表形式で読み、さまざまな考察と討論を行いました。また後期は、動画制作を得意とする受講生がいることから、前期で考察したことを土台としてシナリオや構成を練り上げ、帝京大学文学部社会学科のプロモーション動画を制作しました。ゼミでの実習を通じて社会学的な視点を身につけることで、さまざまな現象を発見・分析できるようになります。それは生涯にわたって「自分なりの物の見方」をするための背骨になってくれるでしょう。

心理学科

木原久美子ゼミ

木原久美子ゼミ 『園児と一緒に遊びながら「遊び」を研究します』

心理学科には、帝京大学幼稚園の協力関係のもとに、園児が遊ぶ様子を観察し研究するためのプレイルームがあります。心理学特殊実験演習では、このプレイルームに幼稚園から園児を招いて遊びの観察を行い、人間の発達を学びます。学生たちは園児と一緒に遊びながら観察するグループと、モニタールームから観察するグループに分かれて活動し、同時に遊ぶ様子を映像にも記録します。後日、映像を見ながら「遊び」のなかに見られる意味のある行動を書き起こし、心理学の基礎的手法である「行動観察」を学びます。学生たちは園児たちがどんなおもちゃに興味を示すのかを考えて準備を行うなど、プレイルームの環境設定を考えて園児たちの観察を一からデザインすることや、観察記録を起こす際に、たとえば沈黙やひそひそ話をどのように記述するかといった記録の方法についても自ら検討するなど、観察とその分析に主体的にかかわっていきます。

元永拓郎ゼミ

元永拓郎ゼミ 『ボランティアを通して研究テーマを見つけていきます』

本ゼミは、ボランティア活動を通して研究テーマを見つけていく実践重視のゼミで、目的は1・2年次で学習した心理学的発想を臨床現場で生かすことにあります。学生は、児童養護施設、公立の小学校、中学校、知的障がい者施設、認知症支援の5つのフィールドからひとつ選び、ボランティアとして関わりながら研究計画をたてます。各現場では、さまざまな悩みを抱えた人びとと向きあい、その悩みの現実を受け止め、課題解決の糸口を主体的に修得していきます。週1回の授業ではボランティア活動の報告を行い、現場で得た学びをゼミ全体でシェア。自分が参加しない他のフィールドに関しても、相互のディスカッションに積極的に参加します。ゼミでは各フィールドに関係する論文を丁寧に読むことや、各フィールドで関わったデータの収集とその分析も行い、また、学生ボランティアとしての理念や基本的姿勢、リスク管理についても話し合います。

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