法律学科の授業紹介

模擬法廷での実習などにより「生きた法律」の修得をめざします

理論だけでなく、模擬法廷での実習や、社会の事例を題材にした授業など、実学としての法律を学ぶことを重視しています。法曹界、官界、企業法務出身の経験豊富な教員による実践的な授業により、法律の運用に必要とされる公平な判断力や論理的思考力を養い、「生きた法律」の修得をめざします。

刑法特講

殺人、傷害、窃盗・強盗などの財産犯、放火、公務執行妨害といった罪について、日常生活で起こる事件を具体的な事例形式 で取り上げ、現実の実務に即した犯罪の捜査処理、公判の遂行などを学びます。指名されたレポーターによる発表をもとに全員が討論し、多数決による刑責の判断などを経て実務的な結論の導き方を学ぶという授業も行い、実践的な紛争解決のための法的思考能力の涵養と法律の解釈・適用の在り方に関する理解を深めます。また、授業の一環として最も重点を置いているのが刑事模擬裁判です。学生自身が模擬裁判を協同作業で企画、立案、実施(実演)することにより、実践的な事実認定や法令適用、量刑の在り方などについてさらに理解を深めていきます。

 

会社法

「企業」は現代の経済社会の中心的な役割を担う構成要素であり、とりわけ株式会社は極めて重要な位置を占めています。企業の設立、組織、運営および管理の一般について定めた日本の法律が、会社法です。会社法を理解しておくことは、企業経営者や経理担当者だけでなく、企業で働くすべての人にとって大変重要です。この授業は、会社法のうち現代の日本で最も一般的な企業形態である株式会社を中心に取り扱います。2006年より施行されている新会社法を対象として、その解説や解釈論的検討、立法論的検討を行い、適宜民法、商法との関係について捕捉します。会社法Iでは会社法総則、設立、株式について、会社法IIでは会社の機関について授業します。

 

物権法

社会生活をしていれば、意識していなくても、誰もが物の所有権や占有の権利を得たり失ったりという取引を日常的に行っています。物を直接排他的に支配する権利(物権)について定めた法律が物権法であり、民法では所有権、占有権、地上権など10の権利を規定しています。この物権法の授業では、所有権を初めとした物権に関する基礎的知識の修得を目標とします。民法は財産法と家族法に分かれ、財産法は総則、物権、債権に分かれます。この授業では、民法第二編物権を学びます。物権は物権法と担保物権法に分けられることが多いのですが、この授業ではそのうち前者を扱います。次に担保物権法を履修するために必要な知識を修得する場でもあります。

 

債権法特講

皆さんはさまざまな「契約」に囲まれて生活しています。朝起きて電気がつくのは電気供給契約をしているからですし、大学に登校するために電車に乗れるのは旅客運送契約をしているからです。コンビニで物を買うときは無意識のうちに売買契約をしています。生活の中の契約を数えたら限りがありません。契約を履行できなかったらどうなるのか、欠陥品を納品してしまったらどうなるのか。こうした諸問題について、実際の契約書や契約モデルを使って、実務で必要なリーガルリスクマネジメントの基礎を学んでいきます。法学部の各科目で学んだ知識を横断的に活用する方法論を身につけ、実社会に出たときに法知識を活用する術を体得することを目標としています。

 

政治学特講

政治とは何でしょうか。世の中を難しく考えようとすれば政治も難しいものに見えます。しかし逆に単純に考えようとすれば政治も意外に身近に思えるかもしれません。その結論は、出席する皆さんの取り組み方次第です。この「政治とは何か」という問題意識は、政治学特講の授業に臨む際、皆さんに持ってもらいたいものです。授業は、民主政治国家の「国民」としての政治的素養や、就職活動、就職試験に役立つ知識を培うことも考えながら進めます。この「政治」に挑戦し、政治の基本概念から、議院内閣制度、大統領制度といった政治制度、政治史などを学ぶことで最終的に主権者としての意識の向上をめざします。

 

政治史

ヨーロッパは、議会制民主主義や福祉国家など、現在の世界であたりまえとなっている仕組みや、自由主義、社会主義、あるいは全体主義といった政治潮流の生まれた地であり、また欧州統合という政治的実験の舞台でもあります。それらが、いかなる背景から生成し、どのように変転したかを知ることは、政治を学ぶ上で大きな意義があります。この授業では、18世紀後半から20世紀後半までの、イギリス、フランス、ドイツを中心としたヨーロッパの政治史を扱います。近現代のヨーロッパの政治史に関する基礎的な知識を獲得しながら、現在の世界の政治や社会のあり方を把握し、理解することをめざしています。

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