診療放射線学科の授業紹介

高い専門性と優れたコミュニケーション力を兼ね備えた診療放射線技師を養成

放射線診察は、ほぼあらゆる医療分野と密接に関連しています。医療画像検査学、医用画像処理学、放射線治療技術学などの医療技術に関する専門科目に加え、患者さんはもちろん、病院内で他職種の医療スタッフと協力しながら高い専門知識と実践能力を発揮するために、医療コミュニケーションについても学びます。さまざまな授業を通してコミュニケーション力に優れた診療放射線技師を養成します。

基礎分野

医療コミュニケーション学(基礎分野)

医療コミュニケーション学

現代の医療において高度な医療技術が求められていることはもちろんですが、それと同様にコミュニケーション能力も重要視されています。患者さんとのコミュニケーションをうまくとることにより、より満足度と質の高い医療を行うことができます。また、それだけではなく、現在では、チーム医療が重要視されています。病院内で他職種の医療スタッフとのコミュニケーションをうまくとることは、円滑な病院運営を行うことのみならず、医療事故の防止にもつながる重要な要素となります。放射線業務だけにとどまらず、病院の中で欠かすことのできない中心的な人材となっていくために必要なスキルを学びます。

情報処理演習(基礎分野)

情報処理演習

現在、医療機関ではさまざまな医療情報が電子化され、病院内の各部門で情報の共有が行われています。これからの診療放射線技師には、電子化された医療情報を安全に取り扱う情報管理能力も求められています。また、診療放射線技師はコンピューターを利用して体内の情報を画像化するX線CT装置、MRI装置など、最先端の画像検査装置を扱います。これらのデータをコンピューターで画像処理を行い、医師に診断しやすい画像情報を提供することも診療放射線技師の大切な役目です。

情報処理演習では、臨床現場で必要となる医療情報システムの運用・構築に関してリーダーシップが取れる人材の育成をめざし、情報処理の基礎となるネットワーク技術、データベース技術、情報セキュリティーなどの知識を学び、コンピューターを用いた情報の整理や分析、プレゼンテーション能力を習得します。

専門分野

医用画像解剖学(専門分野)

医用画像解剖学

現在の医療現場では、X線撮影・CT・MRIなどの画像が患者さんの診断・治療・経過観察に広く利用されており、欠かすことができないものとなっています。診療放射線技師は画像の撮影並びに管理を担当していますが、画像の撮影では単に位置を合わせてスイッチを押せばよい訳ではありません。検査の目的に応じて適切な部位を適切に撮影し、できた画像から検査がきちんと行われているかどうかを判断しければなりません。このような業務を行うには画像解剖をよく理解しておくことが必須です。そして、質の高い検査を行うには、検査の目的となった病気の画像所見についての知識も必要です。「医用画像解剖学1・2」の授業では、X線撮影・CT・MRIを中心に、人体各部位の詳細な画像解剖を学習します。そして「医用画像解剖学3」の授業では、さまざまな病気の画像所見を学びます。これらを通して、診療放射線技師としての基本的素養を身につけることをめざします。

医用画像処理学(専門分野)
現在画像から過去画像を引き算することで病巣を強調する差分処理の例

医用画像処理学

現在ほとんどの医用画像はデジタル画像になっています。したがって、病院内に張り巡らされたネットワークを利用して病院内のどこででもモニターに表示された画像を見ることができ、画像の保管・管理も容易になりました。さらに、デジタル画像が持っている大きな利点である画像処理によって、診断しやすいような画像に変換したり、病巣陰影を強調したりすることで画像診断の支援も可能になっています。「医用画像処理学」の授業では、画質改善のための基本的な画像処理、たとえば平滑化処理、階調処理、鮮鋭化処理、および病巣を検出するためのエッジ検出処理、線検出処理などの理論とそのアルゴリズムを学習します。また、この授業で学習した手法は、「医用画像処理学実習」において実際にプログラミングを行い臨床画像に応用します。

放射線治療技術学(専門分野)

放射線治療技術学

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる現在において、がん対策は大きな課題です。放射線治療はがん治療に大きな役割を果たしています。放射線治療は患者さんへの侵襲が少ないという特長があります。これはがん治療において大きなメリットです。放射線治療における診療放射線技師の業務は、がん病巣に正確に放射線を照射すること、放射線の量を正確に計測すること。および放射線治療装置や技術の品質保証を行うことなど重要な役割を果たしています、これらの専門的な知識と技術を身につけることで、チーム医療の一員として、がんに立ち向かい治療に取り組んでいる患者さんに寄り添いサポートします。

現在の放射線治療ではX線、電子線、γ線などに加えて陽子線や炭素線など粒子線治療も行われるようになりました。また、体内に密封小線源を挿入する治療も実施されます。放射線治療技術学は、これらの技術革新に対応した放射線治療技術の原理や応用を学ぶ授業です。

医用画像技術学実習(専門分野)

医用画像技術学実習

診療放射線技師の業務で扱うさまざまな診療画像検査機器の実際の操作方法およびその臨床応用を学びます。それと共に、X線を安全に扱うための知識を習得することができます。また、これらの検査機器で撮影された画像についてコンピュータを用いた画像評価、画像処理方法や、装置の性能評価方法、維持管理に必要な知識などを学びます。

本学部では、X線撮影装置3台、X線TV装置、乳房撮影装置、ポータブルX線装置、CT装置、MRI装置、超音波、眼底カメラなど、診療放射線技師が診療で使用する装置を学内実習用に完備しています。人体模型での実験はもちろん、放射線を使わず被ばくのないMRIや超音波の検査では、学生同士での撮影を行うことにより、より実践的な知識を身につけることが可能となります。

キーワードで検索