医療技術学科 救急救命士コースの授業紹介

高度・専門化する救急医療に対応できる人材を育成します

幅広い専門教育だけではなく、教養教育を通して生命の尊厳と人権を擁護する倫理観と豊かな人間性を養います。また、専門的立場から効果的な救急医療を実践するために卒業後も学び続ける自己啓発の態度も育成します。

共通基礎分野

生物学

生物学

地球上には大腸菌から人間までさまざまな生物が生活しており、その多様性は驚くほどのものです。しかし、その反面、エネルギーはATP(アデノシン三リン酸)を使う・遺伝子はDNAを使う・細胞という基本構成単位でできているなど共通性もあります。地球上の生物のひとつである「ヒト」という種の特異性と、他の生物との共通性を学ぶことにより、多くのヒトの疾患・行動を生物学的に理解し、日常生活の質であるQOL(quality of life)を高めることができるようになります。また、生物学は高次学年の専門科目の基礎になるものであり、その内容への理解がしやすくなることも目標としています。

医療コミュニケーション学

医療コミュニケーション学

医療分野に限らず、日常のさまざまな場面でコミュニケーション能力が求められます。本授業では、社会人のマナーとしてのコミュニケーションはもちろん、医療従事者としてのコミュニケーションを学びます。医療コミュニケーションとは、医療従事者間、医療従事者と患者間、患者相互における医学・医療分野に関係した知識や情報のやりとりを意味しています。医療の高度化と専門化が進み、また、複数の専門職が組織的に取り組む「チーム医療」が重要視される中、これらを実践していくには専門職間の情報の共有と連携が不可欠であり、それに柔軟に対応できる基本的な方法論を学びます。

専門基礎分野

基礎医学

基礎医学

救急救命士が行う現場での活動(観察、判断、処置、搬送)は、医学的知識に基づいて行われます。救急救命士として、現場活動を行う上で必要とされる医学的知識は最終的には膨大なものとなり、知識の更新も必要となりますが、まずは基本となる人体の構造および機能にかかわる基礎的知識を講義形式にて学修します。また、疾病の病因と成り立ち(病態発生)、経過および変化とそれに対する処置の必要性や効果をはじめ、メカニズムも総合的に学ぶことで、そのほかの専門基礎科目(解剖学、生理学、症候学等)への理解を深めます。

救急処置総論

救急処置総論

救急救命士が行う処置を「救急救命処置」といいます。救急救命処置は病院前救護活動において、傷病者を医師の管理下に置くまでの間に行われ、的確に行えば症状悪化を防ぎ、時には改善させ、傷病者を安心させて不安や苦痛を軽減することができます。この処置の具体的な技術は「救急処置実習」で学びますが、その基礎として、本授業で救急救命処置にはどのようなものがあり、どのような場合に行うのか、また、それらを行う上での留意点を学びます。救急救命処置の全体像を把握し、基礎を確実に学び身につけることで、実習がスムーズに進むことを目標とします。

専門分野

救急処置各論

救急処置各論

2、3年次に開講される本授業は、単に救急救命処置について深く学ぶだけではなく、1年次の総合的な基礎医学教育を基盤とし、救急救命処置を行うべき症状とその原因についてさらに深く学びます。救急処置各論Ⅰでは「外傷」について生理学的・解剖学的に深く学び、外傷に対する現場活動、ならびに外傷を取り巻く救急医療システムについて学びます。救急処置各論Ⅱでは各年齢層における「心肺停止」に対する現場活動と救急蘇生法の科学的背景も学びます。救急処置各論Ⅴでは「妊娠と出産」について学びますが、ここでは本学部の特徴を活かし、看護学科教員(看護師・助産師)と連携してより効果的な授業を行う予定です。

実習・演習分野

救急処置実習

救急処置実習

高度な医療技術の実践能力習得のためには、実習で基本的な手技を習得するとともに、シミュレーションを通して、総合的な判断能力を身につけることが必要です。本授業では、それまでに得た知識・技術をもとに、救急救命士としての基本的な技術である救急救命処置だけではなく、生命危機にさらされた傷病者に対する心構え、および態度を、消防機関が実施している「規律訓練」を取り入れて学びます。さらに、病院前救護を担う救急救命士には、強靭な体力も要求されるため、自己の身体能力を客観的に評価し、向上することもめざします。

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