教育目的と3つのポリシー
教育目的と3つのポリシー

教育目的

本専攻科は、建学の精神に則り、助産に関する高度で幅広い知識と技術を教授し、人間の性と生殖に関する健康と権利を行使する人々に対して援助できる能力を培うとともに、助産師として社会的使命を認識し、地域に密着した母子保健の発展に貢献できる人間性豊かな人材を育成することを目的とする。

助産学専攻科の3つのポリシー

助産学専攻科は、女性の生涯の健康と性と生殖に関する権利を行使する人々に対して、高い診断能力と根拠に基づいた助産技術を提供でき、職種の社会的使命を認識し生涯を通じて自己研鑚できる助産師の育成を目指している。以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修めたものに対して修了証を授与する。

  1. マタニティサイクルにおける母子及び家族の健康課題の診断と支援ができる。
  2. 産む人のニードを尊重した満足で安全な分娩介助が自立してできる。
  3. 女性のライフサイクル各期におけるリプロダクティブ・ヘルスに関する診断と支援ができる。
  4. 助産師としての責任と義務を認識し、社会のニーズに貢献できる。
  5. 保健・医療・福祉・行政との連携を図り、協働して地域社会に貢献できる。
  6. 知的好奇心を持ち生涯を通じて自己研鑽することができる。

修了証書授与に要求される能力を修得するために、助産学専攻科は、以下の方針でカリキュラムを編成する。

  1. 広範で多様な基礎的知識と基本的技術の獲得のために「基礎分野」、「実践分野」、「統合分野」の3つの分野を設け、「基礎分野」には助産学基礎領域を、「実践分野」には助産学実践領域と女性健康学領域、助産学実習領域を、「統合分野」には助産学統合領域を置き、科目を配置する。
  2. 専門的な知識と技術論を体系的に学ぶために、学科目と実習を配置する。
  3. 助産の指導的援助において専門性を発揮できる教育的能力を育成するために演習科目を配置する。
  4. 問題解決能力、批判的・論理的思考力、表現力、コミュニケ-ション力等、他職種との協働において必須となる汎用的能力を育成するために参加型のグル-プ学修を実施する。
  5. 身につけた知識や技術を統合し、社会のニ-ズに対応して助産学の新たな価値の創造につなげていく姿勢を育成するために研究の科目を配置する。

助産学専攻科は、人間の性と生殖および生命の誕生に関わる保健・医療の進歩に寄与し、人間性を重視したケアや支援を行える質の高い助産技術と実践能力を身につけた助産師の育成を目指しています。

学部等における看護学を基盤とした学修を通じて、次のような資質を備えた入学者を求めています。

  1. 十分な看護の基礎能力を備えている。
  2. リプロダクティブ・ヘルス/ライツに強い関心と熱意を持っている。
  3. 高いコミュニケーション能力を有している。