理工学部バイオサイエンス学科の研究グループが「植物ホルモンの種子内分布の可視化」に成功しました

2017年02月24日

帝京大学理工学部バイオサイエンス学科講師 榎元廣文、教授 山根久和らの研究グループは、脱離エレクトロスプレーイオン化法を用いたイメージング質量分析法を利用して、植物ホルモンであるアブシジン酸およびジャスモン酸の生合成中間体で独自の生理機能も有する12-オキソ-フィトジエン酸の種子での分布を可視化することに、初めて成功しました。

榎元講師らは今回、マトリックスを必要としない、「脱離エレクトロスプレーイオン化法を用いたイメージング質量分析法」を利用することで、ごく微量なアブシジン酸および12-オキソ-フィトジエン酸をインゲン種子組織切片から直接検出し、これらがインゲンマメ種子のどの部分に分布しているかを可視化することに成功しました。

この研究成果は今後、インゲンマメ種子以外の植物種子における、アブシジン酸や12-オキソ-フィトジエン酸の検出やほかの植物ホルモンの検出にも応用できると考えられ、農作物の生産に必要不可欠な種子の発達、休眠や発芽などの成長制御における植物ホルモンの働きの更なる解明に大きく貢献することが期待されます。

この研究は文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成事業の支援のもとで行われたもので、その研究成果は、Nature Publishing group(ネイチャー パブリッシング グループ)の科学論文誌「Scientific Reports(サイエンティフィック リポーツ)」に、2017年2月17日10時(英国時間)にオンライン版で発表されました。

 

本研究のポイント

■ 脱離エレクトロスプレーイオン化を用いたイメージング質量分析法の利用
■ 2種類の植物ホルモンについて、種子内分布の可視化に初めて成功
■ 種子の成長制御における植物ホルモンの働きの更なる解明に期待

 

発表資料

 

研究発表者紹介