公開講座『アスリートたちはなぜハイパフォーマンスを発揮できるのか、「知覚」と「運動」-アスリートの予測技能に迫る-』を開催しました

2020年02月19日

2020年2月13日(木)、帝京大学霞ヶ関キャンパスにて、公開講座『「知覚」と「運動」 -アスリートの予測技能に迫る-』を開催しました。

公開講座は『アスリートたちはなぜハイパフォーマンスを発揮できるのか~アスリートの心理、動作、コーチとの関係性に学ぶ~』と題した全3回で実施され、第1回目となる今回は、帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科助教 緒方貴浩が講演を行いました。

東京五輪が開催される2020年は、世界のトップアスリートを間近に見ることのできる貴重な機会となります。トップアスリートの驚異的なパフォーマンスは、どのようにして培われ、大舞台で発揮できるのかを「知覚・認知」の視点から解明していく内容となりました。

見ること、判断することという知覚・認知スキルは、動くという運動スキルにつながります。この見るから動くまでの間に一瞬で行われていることを具体的に示していくと、実践に近い状況でより発揮される反応の速さ、行動を先導する役割を担う視線で情報を検索する力、相手の動きから素早く正確に意図を理解・予測する力、試合やプレーに関する膨大な情報を体系化して整理する記憶力、以上の4つが挙げられ、この力を満たすことが状況判断能力の高さにつながります。ゆえに、トップアスリートは、身体的能力が抜きん出ているだけではなく、瞬時に素早く、的確な状況判断が行えるため、ハイパフォーマンスを発揮できるのだと緒方助教が説明しました。

今回は、テニス選手がボールを打つ方向を予測したり、バスケットボール選手がシュートをする方向を予測したりするなど、動画を見ながら参加者自らが考える時間が複数回設けられており、楽しく能動的に学ぶことができる内容だったとの感想もありました。

最後の質疑応答の時間においては、小学生の子どもを持つ参加者から、子どもが将来アスリートをめざすためには今から何をしておくとよいのかと質問が出ましたが、「子どものときはさまざまな種類のスポーツに挑戦したり、複数の練習方法を行ったりする方がよい。体の成長とともにフィジカルトレーニングを取り入れ、幼いときは一つに偏らない練習スタイルが望ましい」と緒方助教は答えていました。講演終了後も教員に個別質問が出るなど、初回の公開講座は参加者の方々の積極的に学ぶ意欲がより感じられる大変有意義な講演となりました。

次回は、2020年2月20日(木)に第2回『新しい時代のスポーツコーチング -アスリートのパフォーマンスを「コーチとの関係性」から考える-』、2020年2月27日(木)に第3回『アスリートの動作を評価する-3次元動作分析を用いた評価方法-』を予定しています。詳細は下記をご覧ください。みなさまのご参加をお待ちしています。

 

■2019年度帝京大学霞ヶ関キャンパス公開講座

 

当日の様子01

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