帝京大学シルクロード学術調査団 第3次調査速報 vol.1

3次調査がはじまりました。

今回はドローンによるアク・ベシム遺跡の測量撮影をメインに、文字資料遺物の調査、出土した骨資料の調査を実施していきます。3次調査の速報では、来年度調査に参加する方々の参考になるような、できるだけ調査やキルギスの風土についてなどを含めた報告にしていこうと思います。

さて3次調査は移動日を含め、10月13日〜22日までの予定で実施します。
今回は13日に成田を発ち、同日中にキルギスに到着できる空路、仁川(ソウル)〜アルマティ(カザフスタン)経由で移動してきました。

日本からキルギスへは、いまのところ直通便はありません。
いくつかの経由地がありますが、今回も韓国・カザフスタンを乗り継いでいく最も短時間で到着できる経路で来ました。
昨年の視察の際は、モスクワ経由、
春の発掘調査の際は、イスタンブール経由、
どちらも2日かけての移動でした。
それに比べれば、今回のルートならほぼ1日で到着できるので、体力的に都合の良い経路といえます。
ただ、調査資材を運ぶには、やや問題もありましたが・・。

到着の翌日早朝の様子がこちら。

IMG_0480 雪です。

出発直前に「ビシュケクは-1度らしい」との情報をいただいていましたが、まさか雪が降ってしまうとは!

 

ただし、日中の日差しでほとんど溶けてしまったようで、幸い明日からのドローン撮影も予定通り実施できそうです。

明日は8:30にミニバスで出発、アク・ベシム遺跡第1日目作業です。

ぬかるみもなく、安全にスムーズに作業ができることを願いつつ、撮影準備を進めています。

 

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本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(海外学術調査)(課題番号15H05166)研究代表者 山内和也「中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究」と連携して実施している。

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