〜帝京大学シルクロード学術調査団 第1次調査速報 vol.9〜

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調査現場の景観です。周辺は草原がひろがっています。

調査区の奥にみえるのが、ユルタ。(Vol.5でお知らせしましたが、もう少し詳しくご紹介します)

ユルタはフェルト製のテントで、休憩所兼道具置き場として利用しました。

搬入の日は雨で現場作業は中止になりましたが、その分詳細にユルタの設営状況を記録することができました。

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(上写真)最初は基礎づくり。

円形に草を掻いて、整地します。

部材はまず壁材6枚を入り口のドアと一緒に、ぐるっと一周連結させます。

そのあとは屋根材。この組み上げ方も面白い!(さらなる詳細は、今後の講義を待つか、もしくは文化財研究所の櫛原・望月までお問い合わせください)

 

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(上写真)フェルトの下の骨組みはこんな感じです。

このあと、壁材は日本のよしずのようなものとフェルトを重ね、3重構造になります。

ユルタのほとんどは天然素材。骨組みは柳の木をつかっています。

赤い色は、元々は赤土を塗っていたそうです。

 

 

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(上写真)ほぼ完成した状況。

雨のため、フェルトが湿ってしまい、重かったとおもいます。

 

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(上写真)内部から見上げた天蓋(天窓)部分。外からロープで開閉します。

この天蓋部分はキルギスの国旗のモチーフになっています。

 

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内部の様子です。

刺繍の幕と飾りがつけられ、フェルトの絨毯を敷いています。

刺繍の前は、日本でいう上座となるそうです。

 

 

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ユルタの前で、現地スタッフと記念撮影。

この写真については、また後ほど。

 

 

 

 

 

 

 

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縄文の集落研究にもつながるところがあると、雨のなかでも積極的に記録していた櫛原さん。

ユルタで休む姿も、すっかり馴染んでます。お疲れ様でした。

この記録は、今後の講義などでも活用していく予定です。お楽しみに!

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本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B(海外学術調査)(課題番号15H05166)研究代表者 山内和也「中央アジア、シルクロード拠点都市と地域社会の発展過程に関する考古学的研究」と連携して実施している。

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