帝京大学産業保健高度専門職養成の大学院プログラム 目的とポリシー

教育目的

帝京大学産業保健高度人材養成の大学院プログラム(以下、産業保健プログラム)は、「医療・福祉・健康分野」で、今後新たな人材需要が望まれ、特に女性の活躍する機会の多い産業医、産業保健師、安全管理者・衛生管理者等の「学び直し」や「リフレッシュおよびキャリアアップ」に力点を置き、ハイレベルな行動特性・問題解決能力を身に付けることを重視したコンピテンシー基盤型教育(CBE)に基づき、様々な産業保健上の諸課題に対して指導的立場で且つ科学的判断に基づく問題解決型の対処ができ、その活動を統括指導できる産業保健の高度な実践能力とリーダーシップを併せ持つ高度専門職業人の養成を目的とする。

カリキュラムポリシー(教育課程の編成方針)

産業保健プログラムの履修証明書授与に要求される知識・能力を修得するために、以下の方針でカリキュラムを編成する。

1. 社会や環境との関わりで人間を捉えるという疫学的および統計的な思考と産業保健マインドを涵養するため、「基礎疫学」、「産業保健学」、「産業環境保健学実習」および「実践報告」の4 科目を必修科目として設定する。

2. 「実践報告」とは、現場の課題を掘り起し、その課題を科学的に分析し、対策を検討し、コミュニケーション能力を高めて職場を巻き込み、実施に至るまでのリーダーシップをとれるように、現場の課題を研究するものである。

3. 産業看護職(保健師・看護師)、産業医、技術系の安全管理者・衛生管理者あるいは労働衛生コンサルタントのそれぞれのリフレッシュ・レベルアップを図るため、夏期にそれぞれに特化した特別講義を含めた選択科目を設ける。

4. 海外の最新事情や最先端の知識に触れグローバルな視点を身につけるため、世界的権威であるハーバード大学教授陣等による「特別講義(冬期集中)」を設ける。

5. 文部科学省の「履修証明プログラム」および「職業実践力育成プログラム(BP)」、厚生労働省の「教育訓練給付制度(専門実践教育訓練)」等により、受講生のキャリアアップを支援する。

ディプロマ・ポリシー(履修証明書授与に関する方針)

産業保健プログラムでは、現場で発生する産業保健上の諸問題に対して指導的立場で問題解決型の対処ができる高度専門職業人の養成を目指している。従って、高度専門職業人養成という観点から以下のような能力を身につけ、実地研究報告書の審査に合格し所定の時間数を受講した者に対して履修証明書を授与する。

人材別の達成すべき能力

産業保健プログラムでは、現場で発生する産業保健上の諸問題に対して指導的立場で問題解決型の対処ができる以下のような高度専門職業人の養成を目指している。

1. 環境・社会との関わりから健康事象を理解し、対処できる専門的知識・技術・態度を習得する。特に今日の医療・保健を取り巻く状況の変化を理解し、実際の現場で対処できる専門的な技術と指導力を有している。

2. 集団を対象とした健康事象の把握手法、および因果関係推定の技法であり、根拠に基づく医療(EBM:Evidence Based Medicine)に必須である疫学を修得することにより、科学的医療・保健を実践できる専門的な技術と指導力を有している。

3. 医療・保健の様々なデータについて生物統計学的に解析し、種類や分布の特徴を理解し、要約や表示方法等により、実際の現場で説得できる専門的な技術と指導力を有している。

4. 予防、診断・治療、職場・社会復帰に係わる社会的取組み、諸システムを包括的に理解し、それを医療・保健の実践に適用できる専門的な技術と指導力を有している。

5. 公衆衛生学の見地に立って、身体的・心理的・社会的に弱い状況におかれた者の立場を理解した総合的医学や全人的医療・地域医療を含めた公衆衛生活動が実践できる専門的な技術と指導力を有している。

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